Photo by NOAA on Unsplash
持続可能な漁業の普及に努める国際非営利団体「MSC(海洋管理協議会)」が、持続可能な漁業を推進するための海洋プロジェクトに対して、総額65万英ポンドの助成金を授与することを発表した。助成対象となったのは「WWF(世界自然保護基金)インド」「EDF(環境防衛基金)」など。
ELEMINIST Press
最新ニュース配信(毎日更新)
サステナブルに関わる国内外のニュース、ブランド紹介、イベントや製品発売などの最新情報をお届けします。
認証制度と水産エコラベルを通じて、持続可能で適切に管理された漁業の普及に努める国際非営利団体「MSC(海洋管理協議会)」が、持続可能な漁業を可能にし支援するために設立した海洋管理基金から、世界の20の漁業とプロジェクトに対してそれぞれ最大6万ポンドを授与することを発表した。
助成の対象は「RSPB(英国王立鳥類保護協会)」「WWF(世界自然保護基金)インド」「EDF(環境防衛基金)」のほか、南北アメリカ、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアの漁業。助成金の約4分の1は、開発途上国の漁業を支援するために授与される。
今年度は、責任ある漁業を実証するデータや根拠の収集に不可欠な役割を果たす漁業オブザーバーの安全性を高めるための研究が優先対象となった。
そのほか、海洋の生物多様性を減少させる主な原因である混獲の削減を目的とした研究プロジェクトや、漁業の漁獲方策や餌釣り漁業を改善するプロジェクトなども優先対象となっている。
最高責任者であるルパート・ハウズ氏は、今回の助成に対して「今年度の助成申請はいずれも質の高い素晴らしいものばかりでした。(中略)海洋への負荷と水産物の需要が高まる中、私たちが力を合わせることで、資源豊かで回復力のある海にすることができます」と希望を述べた。
一方で「しかし、2030年までに国連の掲げるSDGs(持続可能な開発目標)を達成するためには、さらに多くのことを緊急に行う必要があります」と焦燥感も明らかにしている。
お問い合わせ先/MSCジャパン
https://www.msc.org/jp/
ELEMINIST Recommends