ストレス緩和に一番効果的なのは「鳥のさえずり」 研究者らが発表した癒しと本能の関係性

湖畔の桟橋で瞑想をする人

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先日発表された研究によると、自然音にはストレスや痛みを和らげる効果があることが判明した。動物の鳴き声や小川のせせらぎなど、自然音の種類によっても効果が変わるという。緑の少ない都会でも、生活音の少ない早朝に公園を訪れ、目を閉じて耳を傾けるだけで同様の癒し効果が得られるという。

2021.04.21

ストレスを和らげ、痛みを緩和 自然音で得られる癒し効果とは

霧がかる森林

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自然の音にはストレスや痛みを和らげる効果があることがわかった。カナダのカールトン大学など3大学の研究者と、アメリカ合衆国国立公園局との共同研究によって判明した。

研究者たちは、自然音が人間に及ぼす影響をまとめた複数の先行研究を分析。自然音を聞くことで痛みの緩和、認知機能の改善、気分の向上が期待できると結論づけた。自然音別のメリットでは、鳥のさえずりがストレス軽減にもっとも効果的である説明している。

また環境音の計測を実施した68公園221カ所では、鳥のさえずりなどの動物が発する音がよく聞こえたのは75%、小川のせせらぎなどの自然音がよく聞こえたのは41%となった。アラスカやハワイなどの都市部から遠く離れた地域で多くみられたという。

木柵にとまる三羽の小鳥

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自然音が人間を癒す理由はわかってはいないが、いくつかの仮説はあるようだ。例えば水の音。人間をはじめ、地球上の動植物は水なしでは生きられない。水音が近くに聞こえると、本能的に安心する可能性があると指摘している。

目を閉じて、耳を傾ける 緑少ない都心でも心穏やかに過ごす

公園の緑道に並ぶ木々

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自然音からリラックス効果を得るには、自然がある環境を訪れ、目を閉じて耳を傾けるだけ。モノもお金も必要としないためお手軽だ。

自然が少ない都心でも、工夫しだいで日常に取り入れる方法がある。担当した研究者たちによると、生活音がある程度聞こえる都心の公園でも、自然音が聞こえれば同様の効果を得られるという。

人が活動を始める前である早朝もおすすめだ。生活音が少なく、家の窓を開けて目を閉じれば、きっと鳥のさえずりが聞こえてくるはず。

出勤前や昼休みなどの空いた時間に、騙されたとおもってぜひ試してみてほしい。意識的に耳を傾けることで、心がリラックスするだけでなく、自然の大切さにも気付けることだろう。

参照サイト/A synthesis of health benefits of natural sounds and their distribution in national parks
https://www.pnas.org/content/118/14/e2013097118

※掲載している情報は、2021年4月21日時点のものです。

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