今日4月1日は、年に一度だけ嘘が許される日「エイプリルフール」。今年もユニークな嘘のネタ合戦が国内外で繰り広げられているが、事実は“創作”より奇なり。世の中には一見すると嘘に思える事実が数多く存在する。そこで、気候変動にまつわる「嘘みたいな本当の話」を10個ピックアップしてみた。
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知識をもって体験することで地球を変える|ELEMINIST Followersのビーチクリーンレポート
Photo by Bagus Ghufron on Unsplash
インドネシアの首都・ジャカルタは、海面上昇と地盤沈下によって水没の危機に陥っている。世界一早く海に沈む都市とも言われており、世界銀行の調査によると2025年12月6日、土地を飲み込むのに十分な海面上昇が発生すると予測している。インドネシア政府は、首都をジャカルタからジャワ島外に移すそうと計画しているという。
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アフリカ大陸の最高峰であるキリマンジャロの氷河が、早ければ2022年、遅くとも2033年には消滅すると、アメリカのオハイオ州立大学の研究者が予測。周辺地域の水資源への影響が懸念されている。
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環境省によると、海水温の上昇と海水酸性化によって2030年以降、熱帯・亜熱帯のサンゴ礁が日本近海から消滅すると予測している。ハワイ大学マノア校の研究チームは、世界のサンゴ礁のおよそ70~90%が同様の理由で20年以内に消滅すると推測。2100年までにほぼ絶滅する可能性があるという。
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2030年に世界の水使用量が6兆9千億立方メートルとなり、利用可能量4兆2千億立方メートルに対して水不足が世界で深刻化す。専門家からなる「2030水資源グループ」は、世界人口の47%分の水が不足すると予測している。
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米海洋大気局(NOAA)とワシントン大の研究チームは、夏の北極の海氷は2037年までにほぼ完全に消滅すると予測。学術誌「Nature Climate Change」に昨年掲載された研究では、2035年までに完全に失われる可能性が高いとしている。
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アメリカの科学誌「Science Advances」に掲載された論文によると、2040年には陸上生態系のCO2吸収量が半減するとしている。21世紀末には、地球上に存在する植物の半分が大気中にCO2を排出しはじめるという。
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株式会社ユーグレナと東京の有名寿司店「銀座久兵衛」が共同で実施したキャンペーンによると、さけの生息地が北へ追いやられることで、銀座の高級寿司店から国産ネタが消滅するようだ。また2035年には「いかなご」、2068年には「ほたて」、2073年には「うに」が提供できなくなるという。
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イギリスの王立キュー植物園やエチオピアの研究チームの予測によると、最悪の場合、世界で流通するコーヒー豆の7割を占めるアラビカ種が2080年には絶滅してしまう恐れがあるという。地球温暖化の影響によって、気温や湿度の上昇、降雨量の減少が深刻化し、コーヒー栽培に適した土地が世界的に減少するとみられている。
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イギリスの医学誌「ランセット」で発表された研究結果によると、2085年までに夏のオリンピックが開催できるアジアの都市は、モンゴルの首都・ウランバートルとキルギスの首都・ビシュケクの2都市だけになる可能性があるとした。地球温暖化により熱中症のリスクが高まることで、マラソンなどの屋外競技の開催が命の危険と隣り合わせになる。
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アメリカのコロラド大学とペンシルバニア大学の共同研究チームの発表によると、2100年には大気中の二酸化炭素濃度の上昇によって、人間の認知能力が25〜50%も低下すると予測。理解力や判断力、記憶力、言語理解能力が低下し、日常生活にさまざまな影響を及ぼす可能性がある。
この記事で紹介した事例はあくまで予測だが、地球温暖化や環境破壊の影響は少しずつ着実に、暮らしに忍び寄ってきている。
私たちの行動のしっぺ返しは子供たちや孫たちの世代にボディブローのように効いてくる。未来の地球に生きるあらゆる生命に対して、誠実でありたいものだ。
文・構成/ELEMINIST編集部
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