フランスの自動車メーカー 「DS Automobiles(DSオートモビルズ)」が、同国のファッションブランド「Egon Lab」と協力し、二酸化炭素を吸収するコレクションラインを発表した。ジャケットとコートは一部素材が、Tシャツは全体が藻でコーティングされている。
染谷優衣
フリーランスライター
YouTubeのThrift Filp動画をきっかけにサステナブルに興味を持つ。最近は洋服のリメイクを勉強中。リサイクルショップで掘り出し物の古着を見つけるのが好き。
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フランスの自動車メーカー 「DS Automobiles(DSオートモビルズ)」が、ファッションブランド「Egon Lab」と協力し、二酸化炭素を吸収するコレクションラインを発表した。
パリファッションウィークで発表された同コレクションは、ボンバージャケット、トレンチコート、Tシャツ2種で構成。服の表面を生きた藻でコーティングしているのが最大の特徴だ。これにより、植物と同様に光合成がおこなわれ、二酸化炭素吸収が可能となる。
製造過程でも二酸化炭素を吸収しており、その量は10週間で1.45kgにのぼる。樹齢6年ほどのオークの木が6ヶ月かけて吸収する量に相当するそうだ。
ジャケットとコートは一部素材に、Tシャツには全体に藻がコーティングされている。使用した藻は、ロンドンにある研究機関「Post Catbon Lab(PCL)」と共同開発したものだ。
またコート・ジャケット・Tシャツにはそれぞれ「Power Sustainable Dreams」「Green Bomber」「Lead the Charge」とサステナブルなスローガンがプリントされ、自身のスタンスを周囲にアピールできる。
服の活用法といえばリサイクルやアップサイクルが主流だが、服自体に光合成の機能を与えるというのはこれまでにない斬新なアイディアだ。
もし実用化すれば、服の製造過程で排出されたカーボンフットプリントを帳消しにできる可能性もある。そうすれば、洋服はより持続可能なアイテムとして生まれ変われるだろう。
洋服の未来を垣間見せるイノベーションとして、技術の一般化に期待を寄せたい。
参照サイト/DS AUTOMOBILES
https://www.dsautomobiles.co.uk/inside-ds/ds-news/eco-conscious-fashion-collection
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