自家発電するインテリア 太陽光を使うサステナブルなライト「Sunne」

家庭用ライト「Sunne」のスイッチを入れる女性

太陽光発電の一般化を目指すプロジェクトの一環で製作された家庭用ライト「Sunne」。テクノロジーとサステナビリティに加え、生活に溶け込むデザイン性を兼ね備えた次世代のライトといえる。おしゃれなインテリアを設置する感覚で、誰でも自然エネルギー導入の第一歩を踏み出せるアイテムだ。

染谷優衣

フリーランスライター

YouTubeのThrift Filp動画をきっかけにサステナブルに興味を持つ。最近は洋服のリメイクを勉強中。リサイクルショップで掘り出し物の古着を見つけるのが好き。

2021.03.11

太陽光発電のイメージを変える デザイン性に優れたライト「Sunne」

オランダ・アムステルダムを拠点に活動するデザイナーMarjan van Aubelさんが製作した家庭用の自家発電ライト「Sunne」。テクノロジーとサステナビリティに加え、デザイン性も兼ね備えた次世代のライトだ。

夕暮れを模した光を放つ「Sunne」

同製品は一枚の長いアルミニウム板でつくられており、2本のワイヤーで窓際に吊るして使用する。表面には独自開発の太陽電池を搭載し、日中に蓄電した電力を用いて夜間に発光する仕組みだ。エネルギー研究の最先端をいく「TNO Energy Transition」との共同開発によって誕生したシステムだという。

発光パターンは「sunne rise」「sunne light」「sunne set」の3種類。それぞれ朝、昼、夕の太陽の光り方を模している。ライトを軽くタップ、もしくは専用のアプリを使うと切り替えができ、日が落ちると自動で電源が点灯するようになっている。

「Sunne」をタップして光り方をかえる女性

「Sunne」開発の背景には、太陽光発電を一般化させたいという思いが込められている。Aubelさんは「太陽光発電に対する世間のイメージを変えるには、より多くの人にとって入手しやすい存在になる必要があります。Sunneは生活に太陽光発電を取り入れる最初の一歩です」と語る。

デザイン性もエコも両立 生活に溶け込むサステナブル

夕暮れ空を眺める女性の横に空と同系色を発する「Sunne」

一般的な太陽光発電といえば、平原に列をなして並ぶ巨大なパネルや、建物の屋根に設置されているものというイメージがある。

広いスペースや屋根のリフォーム工事ができる環境でなければいけないという考えが先行し、万人がアクセスできるものとは言いにくい。たとえ設置できる環境にあっても、デザイン性が別の問題としてあるかもしれない。

その点、「Sunne」は電力の自給自足が可能なだけでなく意匠性も高い。おしゃれなインテリアを設置する感覚で、誰でも簡単に利用できるだろう。サステナブルな技術をより身近に感じられるようなプロダクトは、今後ますます需要が高まるだろう。

参照サイト/Marjan van Aubel Studio
https://www.marjanvanaubel.com/

※掲載している情報は、2021年3月11日時点のものです。

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