川廷昌弘氏による写真展「松韻を聴く」がギャラリー蒼穹舎で開催 松と震災を通して自然との向き合い方を問い直す

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昨年『未来を作る道具 わたしたちのSDGs』を上梓し、「博報堂」CSRグループ推進担当部長としてSDGs(持続可能な開発目標)普及の第一人者として知られる川廷昌弘氏による10年ぶりの写真展「松韻を聴く」が、3月7日まで「ギャラリー蒼穹舎」にて開催されている。

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2021.02.23

暮らしを守る風景とは何か? 川廷昌弘氏による10年ぶりの写真展「松韻を聴く」

昨年『未来を作る道具 わたしたちのSDGs』を上梓し、「博報堂」CSRグループ推進担当部長としてSDGs(持続可能な開発目標)普及の第一人者として知られる川廷昌弘氏は、写真家としても活躍している。

川廷氏による10年ぶりの写真展「松韻を聴く」が、3月7日まで「ギャラリー蒼穹舎」にて開催されている。同名の写真集の出版を記念したもので、撮り続けてきた“暮らしによりそうクロマツのある風景”である「松韻」が大きなテーマになっている。

川廷氏は、1995年の阪神淡路大震災で芦屋の家でタンスの下敷きになり、被災している。2005年には蒼穹舎から、被災した当事者が故郷を淡々と見つめるものとして、写真集『一年後の桜』を出版した。

2013年からは東日本大震災の被災地にて松のある風景を撮り続け、今回の写真集には、その時の写真が収められている。

今回の写真展では「暮らしを守る風景とは何か、を投げかけているつもり」だと川廷氏はいう。

「防波堤をつくり、海の見えない風景をつくることが本当の意味での防災なのか? 日常の潮風に対しては松を植え、100年〜1000年に一度の規模の津波に対しては人工物で備えることはせず、逃げることで暮らしを守るのか?」

「写真を見て感じることで、自分たちの暮らしを守る本来の風景とは何なのか、正しいまちづくりのあり方はどのようなものなのか? そういうことに思いをはせてもらいたいです」と川廷氏は語っている。

松韻を聴く

詳細

写真集『松韻を聴く』の出版を記念した写真展

会場

ギャラリー蒼穹舎

住所

〒160-0022 東京都新宿区新宿1丁目3−5

開催日時

2021年2月22日 13:00 〜 2021年3月7日 19:00

開催予定状況

予定通り開催

出演者

川廷昌弘

主催者

ギャラリー蒼穹舎

※掲載している情報は、2021年2月23日時点のものです。

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