女性への偏見を表す行為「マンスプレイニング」 説明したがる男性の心理とは

オフィスでデスクワークをする二人の男性と女声

「マンスプレイニング」とは、男性が女性を見下したような態度で物事を説明したり解説しようとする行為のこと。「女性は男性よりモノを知らない」といった女性への性別的偏見が見えるこの行為は、多くの女性の間であるあるネタとして共感を集めている。

2021.03.03

マンスプレイニングとは

オフィスのソファで話し合う男女

Photo by Proxyclick Visitor Management System on Unsplash

マンスプレイニングとは、「man(男性)」と「explaining(説明する)」を組み合わせた造語だ。「女は男よりモノを知らない」というジェンダー的偏見を持ち、男性が女性に対して上から目線な態度で、何かを解説したり知識をひけらかしたりする行為のことである。

2008年に出版された、作家レベッカ・ソルニットによる書籍『説教したがる男たち(Men Explain Things to Me)』をきっかけに、性差別問題としてSNS上で徐々に話題となった。2010年にはニューヨーク・タイムズ紙が選ぶ流行語の一つに選ばれ、2014年にはオックスフォード英語辞典(オンライン版)に掲載された。

マンスプレイニングの例

女性は無知であることを前提にした発言や態度

女性医師に対して男性患者が看護師扱いをしたり医療について解説したりする。車や釣りが好きな女性に対して、「女性にしては関心だ」と上から目線な態度で自分が持っている知識を教えようとする。

このような「女性には学がない」という先入観や偏見から、偉そうな態度や発言をしてしまう行為は、マンスプレイニングに当たる。

何かとアドバイスしたがる恋人や夫

ふだん料理をしない夫が、いつも料理をしている妻に対して「その野菜の切り方は間違ってる」などと指摘したり、料理のいろはに関するうんちくを披露したりする。また、生理・避妊を理由にピルを服用している彼女に対して「ピルを飲むと太る」などと言い、テレビやネットで耳にした根拠のない噂を語る。

このような、よく知らないことや女性の方が詳しいことでさえアドバイスしたがり、自分の優秀さをアピールしてマウントを取るような行為も、マンスプレイニングだと言える。

SNSでの概念の押しつけ

子どもを持つ女性が友人と外出先で楽しそうにしているSNS上の写真を見て、相手の状況を何も知らないにも関わらず、「母親なのに外で遊んでばかり。子どもがかわいそう」とコメントする。

切り取られた日常の一部分だけで判断して説教をしたがり、「女性はこうあるべき」という概念を押しつけるような発言は、マンスプレイニングに当たる。

マンスプレイニングをする男性心理

手を握ってソファに座る男性

Photo by Kelly Sikkema on Unsplash

マンスプレイニングをする男性は、女性に対して上から目線でものを語ったり、聞いてもいないことを解説しようとしたりする。自分は親切心で話しているつもりでも、相手を不快にさせていることに気づかず、自慢話やうんちく話を続けてしまうといった特徴がある。

男性がマンスプレイニングをしてしまう心理には、「女性は無知であり男性より劣っている」といった思い込みや、自分の意見はいつも正しいという「自信過剰」、女性を自分の思い通りにしたいという「支配欲」、自分の知識を褒めてもらいたいという「承認欲求」、自分に自信がないことからくる「虚勢」などが考えられる。

とくに男性優位社会で育ち、男尊女卑や亭主関白な思考を持った男性は、女性よりも優位な立場にいると勘違いしてしまうため「自分が教えてやろう」と上から目線な態度になってしまうと考えられている。

マンスプレイニングをされる女性心理

マンスプレイニングをされた女性は、偉そうな男性の態度に対して不快な気持ちや、見下された気分になる。また、相手が上司や年上の男性の場合、話を途中で遮るわけにもいかず、うんうんと相づちを打たなければならないシチュエーションにうんざりしてしまう女性も多い。

※掲載している情報は、2021年3月3日時点のものです。

Read More

Latest Articles

ELEMINIST Recommends