SOCIETY

受講料がベネズエラ人の暮らしを救う「命のスペイン語レッスン」

NPOメディア「ganas」は、経済危機により苦しむベネズエラ人の生活を救う「命のスペイン語レッスン」を行なっており、2〜4月の受講生の募集を開始した。レッスン料は100%支援に回り、担当するベネズエラ人講師の生活を救うほか、現地の子どもたちに服や食事を渡す資金に活用される。

2021.01.13

ハイパーインフレ&コロナ禍にあえぐベネズエラ 受講料が現地支援につながる「命のスペイン語レッスン」

ベネズエラの街の様子

Photo by Jonathan Mendez on Unsplash

途上国を専門とするNPOメディア「ganas」は、経済が破綻したことで苦境に陥ったベネズエラ人を救う「命のスペイン語レッスン」を開催しており、2〜4月の受講生の募集を開始している。

このレッスンの特徴は、ベネズエラ在住のベネズエラ人によるスペイン語講座をオンラインで受けると、そのレッスン料が100%支援に回ること。単なる寄付ではなく、ベネズエラ人が「スペイン語講師の仕事をすること」で対価を得る。

レッスンは通信アプリ「WhatsApp」を使い、テキストをチャットのように交換しながら、マンツーマンでコミュニケーションを行う。ベネズエラ側にWifiなどの環境が整っていないことから、ビデオ通話は難しいが、ボイスメッセージの交換で発音のチェックなどもしてもらえる。

「命のスペイン語レッスン」は単に語学を学ぶだけのレッスンではなく、ベネズエラの食、音楽、政治など脅威のあるテーマで会話をすることができ、異国の文化をより深く知る時間にできるのも魅力だ。

受講生からは「とてもフレンドリーで柔軟に対応してくれる」「ベネズエラの文化や暮らしぶりが知れた」などといった好評価が寄せられている。

経済危機と新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の二重苦で「就きたい仕事に就く夢が絶たれた」というベネズエラの若者たちに、新たなスキルを身につけてもらうことがこのプロジェクトの目標だ。

1日の最低賃金は3円、国際社会からの支援も届かない国ベネズエラ

「命のスペイン語レッスン」は、昨年5月に正式スタートし、過去3回で延べ142人の社会人・学生が受講している。講師の家族の生活は劇的に改善されたほか、レッスン料の一部は、講師の家族ではない貧しい子どもたちへの、服、サンダル、食事などを渡す資金としても活用されている。

現在、ベネズエラの1ヶ月の最低賃金はわずか約90セント。換算すると、1日たったの3円ほどとなる。仕事にさえありつけば給料はもう少し高いと言われるが、小学校の先生で月給1,540円ほどで、暮らしていくには足りない。

さらに政治的に国際社会からの支援の受け入れを拒否していることから、国連やNGOの援助すら国民に届いていない。窮地に追い込まれたベネズエラの人々の救いとなるスペイン語レッスンで、ぜひ新しい国際協力の形に参加してみてはいかがだろうか。

レッスン詳細

期間:2月1日(月)〜4月30日(金)
時間帯:7〜12時、19〜24時の間
頻度:毎月5回(各回1時間)
費用:一般 1万円

問い合わせ先/NPO法人開発メディア
https://www.ganas.or.jp/
※掲載している情報は、2021年1月13日時点のものです。