沖縄県・恩納村役場が、サンゴ保全を目的とした取り組み「Green Fins(グリーンフィンズ)」を日本で初めて導入することを決定し、日本語版のガイドラインが完成した。これにより、国内で持続可能なダイビング・シュノーケリング事業を促進されることが期待される。
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2004年にUNEP(国連環境計画)がサンゴ礁の保全を目的に開始した取り組み「Green Fins(グリーンフィンズ)」の日本語版が完成した。
これは、沖縄県・恩納村役場が2020年4月にグリーンフィンズを日本で初めて導入することを決定したためだ。
諸外国では、グリーンフィンズは政府主導で導入されるのに対し、恩納村は世界で初めて自治体主導で導入している点が注目されている。
グリーンフィンズのポスターやガイドラインが日本語で閲覧できるようになることで、各地の各観光事業者が自分たちの事業を通して環境に与える影響をより深く理解できるようになる。
さらに施設やショップの利用者に、環境の持つ重要性を伝え、巻き込んでいくことで、海洋環境保全に留まらない分野で、持続可能な取り組みが実現することも期待されている。
ダイビングがサンゴ礁を含む海洋生態系に与えるダメージは、近年深刻な問題として提起されている。グリーンフィンズは、そのような課題に対応するべく始められた取り組みだ。
2004年の設立以来、11カ国・約600のダイビングショップがこのグリーンフィンズに認定されている。
導入が始まった恩納村は「青の洞窟」をはじめ、真栄田岬や万座毛など人気ダイビングエリアを有しており、産業のメインは農水産業と環境業だ。これらはすべてサンゴ礁が育む豊かな生態系が存在する海があるからこそ成り立っている。
一方で観光業が発展することで、多くの人が海に入り、魚への餌付けや海洋資源の踏みつけなどの行為を通して、サンゴ礁へ悪影響が与えられている。
恩納村は、サンゴ礁を保全し観光客に楽しんでもらえる環境を守ることで、経済的付加価値にもつなげていく狙いだ。
問い合わせ先/恩納村役場 SDGs推進事務局
http://www.vill.onna.okinawa.jp/index.php
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