エシカルなパソコンがついに登場 環境負荷・難民ゼロを目指す「ZERO PC」

「ZERO PC」は、環境負荷をなくし、難民問題を解決することを目的としたピープルポート株式会社のサービスだ。企業から廃棄されたパソコンを新品同様に再生することで環境負荷を軽減すると同時に、日本における難民の人たちを修理スタッフとして雇用し、彼らの暮らしを守っている。

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2020.10.23
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使用済みのパソコンが生まれ変わる エシカルな「ZERO PC」

子どもたちとZERO PC

環境や社会貢献への関心が高まりつつあるなか、洋服や食品などのエシカル商品は増えてきたが「パソコン」というジャンルでのエシカル商品は前例がまだまだ少ない。

「ZERO PC」は、そんなパソコンというジャンルの中で、環境負荷をなくし、難民問題を解決することを目的としたサービスだ。

企業から廃棄されたパソコンを新品同様に再生することで、環境負荷を軽減すると同時に日本における難民の人たちを修理スタッフとして雇用し、彼らの暮らしを守っている。

生産工程から発送作業まで環境負荷減にこだわった商品づくり

森の中のZERO PC

ZERO PC 29,800円〜

日本では年間およそ300万台、重量にしておよそ6,000トンものパソコンが廃棄されている。つまり同時に、大量の新しいパソコンが生産されているのだ。

そこで環境負荷を大幅に下げる取り組みとしてピープルボート株式会社が始めたのが、ZERO PCだ。

新品のパソコンをつくるのに排出されるCo2の量は300kgと言われる一方、ZERO PCは20kg未満の排出で済むため、およそ90%のCo2削減につながっている。

環境負荷を限りなくゼロにするため、使用済みのPCを活用すること、長く使ってもらえるよう心臓部分は新品にすること、長寿命の部品はリユース品を使うこと、などがプロダクトのこだわりとして掲げられている。

崖の上でZERO PCを操作する人

製造プロセスにもこだわりが散りばめられている。100%自然エネルギーの電力を使用し、交換部品もリサイクルすることで廃棄をゼロにしている。万が一再生できない場合も、リサイクルに回す。

さらに商品の発送には、緩衝材を使用しない特別な段ボールを使用するなどし、梱包材に一切のプラスチックを使っていない。購入後長く愛用してもらえるよう、最大限に充実させた保証もつけている。

日本における難民問題に救いの手を

難民の女性が修理する様子

「ZERO PC」が取り組む社会問題は、環境問題だけではない。日本における難民問題だ。これはあまり知られていない社会問題かもしれない。

実は年間1万人以上の人たちが自国を逃れ、日本に避難してきている。しかし、彼らのほとんどは、政府から難民認定の結果を待つ数年の間、日本語がハードルとなり、経済的に貧しく社会からも孤立した生活を強いられている。

難民の人への日本語教育の様子

そこで、日本の難民の人たちにパソコンを再生する技術を身につけてもらうことで、雇用を生み出した。日本人と同じ水準の給料や社会保障、日本語教師による日本語学習の機会提供など、どこでも活躍できる人材育成サポートを実施している。

問い合わせ先/ピープルポート株式会社
https://zeropc.jp/

※掲載している情報は、2020年10月23日時点のものです。

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