認定NPO法人「日本国際ボランティアセンター(JVC)」は、長年にわたる厳しい封鎖により栄養失調に苦しむ子どもたちをサポートしてきた。しかし、コロナ禍において国際支援予算の多くが感染症対策に割かれ、活動の継続が難しくなったことから、クラウドファンディングでの支援を呼びかけている。
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パレスチナで25年以上活動してきた日本の認定NPO法人「日本国際ボランティアセンター(JVC)」は、危機的状況に陥るガザ地区の子どもたちのためのクラウドファンディングを9月17日に開始した。
ガザ地区は、厳しい封鎖により最低限の物資すら不足する生活を約15年も強いられてきた。人口の8割が食料配給などの国際支援に頼らざるを得ない状況だ。
医療体制も整っておらず、子どもの3割が貧血や長期的な栄養失調からくる疾患を抱えている。そこでJVCは、家庭訪問を通じた子どもの健診や、保護者に対する栄養講習などに取り組んできた。
今年は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な流行の影響により、国際支援の予算の多くが感染症対策に割かれている。その結果、例年通りの活動を続けるための資金を得ることが難しい状況にあり、クラウドファンディングで支援を呼びかけた。
子どもたちの健康や成長は短期間で改善されるものではない。活動を中断すれば、健康状態が支援以前の状態に戻ってしまう恐れもある。さらに、長期にわたる栄養不良は、脳や体の発達・発育にも影響を及ぼす。
栄養失調になれば、免疫も低下し感染リスクも高まることから、コロナ禍を乗り切るためにも、感染予防啓発と並行してこの活動が必要であると訴えている。
問い合わせ先/認定NPO法人 日本国際ボランティアセンター
https://www.ngo-jvc.net/
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