飲食店での食べ残しを持ち帰り 環境省が「New ドギーバッグ アイデアコンテスト」を開催

環境省が「New ドギーバッグ アイデアコンテスト」を3月31日から開催している。飲食店で食べきれなかった料理を持ち帰るという新たなスタイルを広めることが狙いだ。ドギーバッグとは、飲食店で食べ残した料理を持ち帰るための容器や袋のこと。食品ロス削減に向けた取り組みである。

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2020.05.19
SOCIETY
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エシカルマーケティングとは? メリットや実例をわかりやすく紹介

「Newドギーバッグアイデアコンテスト」を開催

小泉進次郎さんとドギーバッグ

環境省が、飲食店で食べきれなかった料理を持ち帰る新たなスタイルを広めるため、3月31日より「Newドギーバッグアイデアコンテスト」を開催している。

「ドギーバッグ(doggy bag)」とは、飲食店で食べ残した料理を持ち帰るための容器や袋を指す。アメリカの外食産業で使用されており、とある客が「犬に食べさせるために持ち帰る」という言い訳をしたことから、犬の容器=ドギーバッグという名がついたといわれている。

「Newドギーバッグアイデアコンテスト」

現在日本では、食品ロス発生量を2030年度までに2000年度比で半減させるという目標に向けた取り組みを行なっている。昨年10月には、「食品ロスの削減の推進に関する法律」 が施行。徐々に社会の認知度が高まってきている。

事業系食品ロス発生量の約20%(133万t)は、外食産業が占めている。ロスの削減には、事業者自身ができる小盛メニューの導入や需要予測精度の向上事業努力に加えて、利用者による食べ残しの削減が重要だ。

利用者は食べ切れる量を注文し、食べ切れなかった場合は自宅に持ち帰ることで食品ロスを軽減できる。

留意事項を十分に理解し、自己責任で持ち帰ることを身近な習慣として広め、飲食店(ホテル等の食事の提供を伴う事業を実施している事業者を含む)における持ち帰りの実践を促す社会をつくることが目的だ。

小泉進次郎環境大臣からのメッセージ

(前略)日本は約600万トンという食品ロスを年間で生んでいます。本来食べられるにも関わらず、食べずに捨てられているのが、それだけあるということです。この600万トンという数字は、国連機関の年間の食料援助量の約2倍にあたる量を我々は本来食べられるのに捨てているわけです。

そして一方で日本は食料自給率は約37%と極めて低くなっています。つまり、食料自給率は低い、海外からはこれだけ輸入をしている、それで食料を大量に捨てている。こういった現状をなんとか変えていくためにもみなさんの力を貸してください。これは気候変動の対策においても重要な課題でもあります。

(中略)みなさんからのいいアイデアで、このNewドギーバッグアイデアコンテストが実りあるものになることを期待しています。(中略)持ち帰りたくなるような、そういったドギーバッグがみなさんのアイデアで生まれることを期待しています。よろしくお願いします。

応募期間:2020年3月31日〜6月1日24時締切
審査期間:2020年6月2日〜7月中旬予定
結果発表:2020年7月下旬予定

応募資格:誰でも応募可能
応募方法:Newドギーバッグアイデアコンテスト特設から応募
主催:環境省 / 消費者庁 / 農林水産省 / ドギーバッグ普及委員会

各賞・審査情報

【選考・表彰】
有識者等で構成する委員会で審査。各賞を決定し、後日、環境省内において表彰式を開催する予定だ。

【応募作品について】
パッケージデザインの部の作品は、持ち帰りの促進に取り組む地方公共団体や食品関連事業者等の参考となるよう、主催省庁
やドギーバッグ普及委員会HPにて掲載する場合がある。

【受賞後の取り組み】
主催省庁およびドギーバッグ普及委員会HPへの掲載し、普及啓発事業における活用などを予定。そのほか、地方公共団体や協賛事業者等が行う各種イベントなどで活用想定。

※掲載している情報は、2020年5月19日時点のものです。

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