おうち時間が増え、いつもと違うユニークな過ごし方をしている人も多いのではないだろうか。WWFジャパンでは、野生動物から学ぶ、地球にやさしいおうち時間「#おこもり力」を提案。フォロワーから「#おこもり力」をSNS(Twitter、Instagram、Facebook)上で募集する。
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Photo by Thomas Cooper
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、おうち時間が増えている。いつもより少し違うことを始めたり、さまざまな時間を過ごしている人もいるのではないだろうか。
WWFジャパンでは、SNS上で、地球にやさしいおうち時間を探求する「#おこもり力」を募集。
SNS(Twitter、Instagram、Facebook)で、ハッシュタグ「#おこもり力」「#WWFジャパン」をつけ投稿するだけで、募集できるという。
「おこもり」 とは、「巣ごもり」 「冬眠」のことである。野生生物は、それぞれが生きる多様な自然環境のなかで、さまざまな工夫をしながらひとつの場所でじっとして過ごすことがある。「巣ごもり」 や「冬眠」 はそうした行動のひとつといわれており、生きものたちが生き抜く上で身につけた、知恵のカタチといえるのだ。
オーストラリアの熱帯林に棲むアオアズマヤドリ。雄は雌を呼び込むため、草や枯れ枝で「あずまや」 をつくる。あずまやのそばには青いものを配置して「ファッショナブル」 に飾り、周囲を綺麗に掃除する。アオアズマヤドリのように、お家をおしゃれにする時間に使うのもいいだろう。
2000万年前から日本の森で生きてきたニホンヤマネ。弱く小さな生き物ながら、どこでも眠れるアバウトさと、ヒメネズミのようなほかの種族とも共生できる「寛容さ」 で生き延びてきた。ニホンヤマネのおこもり力は、家族やパートナーと過ごす時間が長くなり、イライラしている人におすすめだ。
おうちは、海から100km前後も離れた内陸の氷の世界「南極大陸」。産卵し、雌が海へ獲物を獲りにいく間、雄は数ヶ月、卵を温めながら絶食状態でその帰りを待つ。究極の育児をするコウテイペンギンのおこもり力は、「親子愛」。わが子や家族を愛おしく思う時間に浸ってみるのも幸せな過ごし方ではないだろうか。
ワモンアザラシは、凍えるような北の海に暮らし、氷の上に積もった雪でつくった「かまくら」 のなかで出産や子育てをする。かまくらは、天敵のホッキョクグマにも見つからないように、海に出入りできる穴の上につくられるため外から見ることはできないという。獲物の大半をアザラシに頼る、ホッキョクグマとの命を懸けた知恵比べ。「安全第一」 で子どもを産み育てる工夫である。
暑さで川や沼が干上がる乾期に、冬眠ならぬ夏眠をするアフリカハイギョ。自分でつくった粘膜の室(被膜)で身を包み、土にもぐって何ヶ月も雨が降るのを待つ。大雨が降ると、その干からびた川からいきなり魚が出現するのは、土からアフリカハイギョが出てくるため。安全に外出できるときまで、静かに過ごすのは野生の世界でも大切な考え方である。
問い合わせ先/WWFジャパン
https://www.wwf.or.jp/
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