青山商事がほぼ全商品に衣類回収を促す専用タグを取り付け 再利用率99%の「WEAR SHiFT」を推進

青山商事が、資源循環プロジェクト「WEAR SHiFT(ウエアシフト)」を加速させるため、2026年秋冬商品より使用済み衣類の回収を促す専用タグの取り付けを順次開始。ポケット内側や裏地に縫い付ける。

ELEMINIST Press

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2026.11.05
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「着なくなった服は、捨てずに店舗の回収ボックスへ」

WEAR SHiFT(ウエアシフト)

青山商事株式会社は、循環型社会の実現に向けたプロジェクト「WEAR SHiFT(ウエアシフト)」を加速させるため、2026年秋冬商品より、使用済み衣類の回収を促す専用タグの取り付けを順次開始する。

スーツからカジュアルアイテムまでほぼすべての商品を対象とし、ポケットの内側や裏地などに「着なくなった服は、捨てずに店舗の回収ボックスへ」というメッセージを込めたタグを取り付けている。10月20日の「リサイクルの日」を機に、顧客とともに歩むエコ活動をさらに推進する。

家庭から排出される衣類の廃棄は年間約46万トン

現在、日本国内において家庭から排出される衣類の廃棄は年間約46万トン(環境省「サステナブルファッションの推進に向けたアクションプラン」より)。大量廃棄による環境負荷が、アパレル業界における大きな社会課題となっている。

同社では、衣服の生産から廃棄にいたる環境配慮の活動として、使用済み衣類を回収し99%再利用する資源循環の取り組み「WEAR SHiFT」を推進してきた。この取り組みは1998年から始めた下取りサービスを進化させたもので、2023年10月より全国の洋服の青山、SUIT SQUAREにリサイクリングBOXを設置し、顧客が気軽にエコ活動へ参加できる形とした。

回収した衣類は、新たなスーツやコートに生まれ変わるほか、地域を守る防災毛布として再生し自治体に寄贈、回収量に応じた寄付を通して森林保全活動に取り組むなど、さまざまな形で社会に還元されている。

手放すその瞬間に、選択肢を提示する

この資源循環の輪を回し続けるには、すべての起点となる「使用済みの衣類を店舗へ持ち込む」という行動が不可欠だ。そこで今回、資源循環を推進したいという思いを、役目を終えた衣類を手放すその瞬間にも伝えるべく、商品自体へのタグ取り付けをスタートした。

新設されるタグは、衣服のデザインを損なわないよう、ポケットの内側や裏地などの目立たない場所に縫い付けられている。着用中は目に触れず、衣類の役目を終える際に「廃棄ではなく資源循環へ」という選択肢を提示する仕組みだ。

使用済みの衣類は「洋服の青山」および「SUIT SQUARE」の全店舗に設置されているリサイクリングBOXにて回収。自社製品だけでなく他社製品も回収可能で、希望者には次回の買い物で利用できるクーポン券を発行する。

タグの取り付け対象アイテム

「WEAR SHiFT」タグ

ビジネスアイテム
スーツ、ジャケット、スラックス、スカート、コート、礼服、ベスト、ドレスシャツ、ブラウス、ネクタイなど

カジュアルアイテム
カジュアルシャツ、Tシャツ、トレーナー、ニットポロ、ニットベスト、セーター各種、ブルゾンなど

※シューズやベルトなどタグが縫い付けられないものは除く
※使用済み衣類の回収対象は、自社・他社問わず上記アイテムに加え、シューズやベルトなども含む

「WEAR SHiFT」——全国700超の店舗で衣類を回収

WEAR SHiFT

「WEAR SHiFT」は、全国の顧客が気軽に参加できる資源循環の取り組み。1998年から始めた下取りサービスを進化させ、2023年10月より全国700超の店舗にリサイクリングBOXを設置し、衣類回収を起点とした活動を行っている。

回収された衣類は、①新たなスーツやコートへの再生、②地域を守る防災毛布としての再生、③生物多様性の回復・保全を目指した森林保全活動、という3つの形で社会に還元される。

① 回収した衣類を原料とした商品の開発・販売

全国の店舗で回収した使用済み衣類は、リユースできるものは古着として流通させるほか、高品質なリサイクル素材(ウールやポリエステル)へと紡績し直し、スーツやコートなどの新たな製品へと生まれ変わる。

回収した衣類の再利用率は約99%にのぼる。

② 防災毛布の作製と自治体への寄贈

防災毛布の作製と自治体への寄贈

回収した使用済み衣類の一部を使用して防災毛布を作製し、2019年からこれまでに計12自治体、総数3,300枚を寄贈している。

また、防災毛布の寄贈をきっかけに9自治体と包括協定あるいは防災に関する連携協定を締結し、連携を深めている。

③「AOYAMAの森」での生物多様性の回復・保全

AOYAMAの森

2022年に同社・一般社団法人more trees・高知県梼原町の3者が「森林保全に関する連携協定」を締結し、『AOYAMAの森』を始動した。

使用済み衣類の回収量に応じた寄付(1kg=10円)を実施し、高知県梼原町の「AOYAMAの森」にて多様性のある森づくりを推進。植樹を通じて豊かな森林を育むことで、企業活動の基盤となる自然環境の保全に中長期的視点で取り組んでいる。

服を買うときではなく、手放すときに届く情報

回収ボックスを設置しても、その存在を思い出してもらわなければ使われない。購入時に案内を受けても、実際に手放すのは何年も先のことだ。

ポケットの内側に縫い付けられたタグは、着ているあいだはずっと黙っていて、処分を考えてポケットを探るときにだけ目に入る。情報を届けるタイミングを、買う瞬間ではなく捨てる瞬間に合わせる——仕掛けとしては地味だが、行動の起点を押さえている。

問い合わせ先/青山商事株式会社
https://www.aoyama-syouji.co.jp/

※掲載している情報は、2026年11月5日時点のものです。

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