アークテリクスが循環型設計フレームワーク「System 0」発表 第一弾ハードシェルを発売

アークテリクスが製品の設計から再生までを見直す新フレームワーク「System 0」を発表。その思想を具現化した最高峰ハードシェル「Sperro SV Jacket」を2026年9月4日より発売する。

ELEMINIST Press

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2026.08.28
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設計・製造・使用・修理・再生を根本から見直す新フレームワーク

Sperro SV Jacket(スペーロ SV ジャケット)

Sperro SV Jacket

業界の常識を再定義した技術革新と製品によってアウトドアプロダクトの進化をリードしているアークテリクスが、製品の設計、製造、使用、修理、そして最終的な再生のあり方を根本から見直す新しいフレームワーク「System 0(システム・ゼロ)」を発表した。その思想を具現化した第一弾プロダクト「Sperro SV Jacket(スペーロ SV ジャケット)」は、アークテリクス ブランドストアおよび公式オンラインストアにて2026年9月4日(金)より発売される。

ブランドの本質を体現する妥協のない性能基準を維持しながら、サーキュラーな考え方を製品ライフサイクル全体に組み込むSystem 0は、アウトドア業界のサステナビリティに次なる進化をもたらすものだ。

そのアプローチの基盤となっているのは、アークテリクスのReBIRDプログラム。長年の研究と開発に基づいて、ビジネスのあらゆる段階にこの方針を組み込んでいる。デザイン、調達、製造、ゲスト体験、修理、そして製品寿命終了後の回収に至るまですべてのプロセスを対象とし、サーキュラリティを拡大可能なビジネスモデルとして成立させることを目的としている。

※一部の内容は9/4(金)に公開となります。

「技術的な卓越性と環境への責任は二者択一ではない」——CEOとCCOのコメント

アークテリクスCEOのStuart Haselden氏は次のように述べている。

「サーキュラリティを最優先としたアプローチであり、ビジネスを構築・拡大する方法を根本から大きく変えるものです。アークテリクスはこれまで数十年間にわたって、すぐに買い替えるのではなく、修理しながら長く使えるギアを製造してきました。System 0はそこから一歩進んだ枠組みです。製品がより長く使われるようにするため、そして最終的に新しいものへ生まれ変わるようにするため、製品づくりの全工程を見直すことが求められます。アークテリクスは、製品が廃棄されることなく、最初のライフサイクルを超えて意味を持ち続ける未来を思い描いています」

System 0(システム・ゼロ)

最高クリエイティブ責任者のKatie Becker氏はこう語る。

「アークテリクスでは長期間にわたり性能を維持できる製品を開発しています。System 0はさらにスケールの大きな発想を促すものです。デザインチーム全体の考え方の転換であり、アークテリクスの革新における力強い進化を表しています。最初のプロジェクトでは、あえて難しい課題に取り組むことにしました。そこで、アークテリクスで最も複雑な製品であるハードシェルが選ばれたのです。この製品でサーキュラリティの課題を解決できれば、システム全体に対応策を適応できるという考えのもと、革新が始まりました」

Haselden氏はさらに「現代社会では、プレミアム製品に求められる性能への期待が急速に高まっています。そして、高性能製品におけるサーキュラリティは今後さらに重要視されることになります。未来とは、技術的な卓越性と環境への責任との間の二者択一ではありません。私たちはその両方に取り組む必要があるのです」と続けた。

Sperro SV Jacket——分解可能な設計と交換しやすいジッパースライダー

「System 0」プラットフォームから生まれた初めての製品である「Sperro SV Jacket」は、マルチスポーツ対応の本格的な登山ハードシェル。優れた耐久性と修理のしやすさ、そしてこれまでサーキュラリティの実現にとって最大の課題となっていた製品寿命終了後の分解を可能にするデザインが特徴だ。

素材にはGORE-TEX PROとePEメンブレンを採用。GORE-TEXブランドが有する製品テストの専門知識を活用して開発され、耐久性、防水性、防風性、透湿性のすべてにおいてGORE-TEXブランドの性能基準を満たしている。ナイロンの表地と裏地は、ECONYL再生ナイロンの製造元であるAquafil社とのパートナーシップを通してリサイクルが可能となるようデザインされた。

開発においては、バンクーバーのノースショア捜索救助隊など山岳プロの協力を得て徹底的なテストを実施し、テストで判明した故障しやすい箇所に補強を施している。中でも頻繁に故障が発生していたジッパー部分には、アークテリクスで初めて交換しやすいジッパースライダーを採用。

さらに、ReBIRDを通じた保証修理を実施したのち、これ以上修理が不可能となった製品はケミカルリサイクルプロセスを通してGORE-TEXメンブレンとナイロン素材を分離。ナイロン素材はAquafil社に送られ、新たにECONYL糸という原材料として再生される。「Designed to Persist」というフレーズが示すよう、スペーロSVはできる限り長く使い続けられるようにデザインされている。

主な特徴

項目内容
ECONYL糸表地および裏地のナイロン素材には、Aquafil社とのパートナーシップにより開発された「ECONYL再生ナイロン糸」を使用。修繕不可能な寿命を迎えた際は、ケミカルリサイクルプロセスによってGORE-TEXメンブレンからナイロン素材が分離され、再び新品と同等品質のバージン級ECONYL糸へと再生・循環される
TESTEX Circularity認証従来の循環型製品規格に不足している部分を補うべく、アークテリクスとTESTEXが共同で試験実施したサーキュラープロダクト基準。優れた耐久性、修理のしやすさ、最先端のケミカルリサイクルプロセスへの対応性が証明され、その結果は予想を大きく上回った
ReBIRD製品のケアと修理からなるアークテリクスの既存エコシステム。製品が現場でどのように使われ、どこが破損しやすいかという修理・アフターケアのデータを設計段階へダイレクトにフィードバックする

商品概要

項目内容
商品名Sperro SV Jacket
発売日2026年9月4日(金)
価格198,000円(税込)
メンズサイズ:XS/S/M/L/XL 重量:506g デニール:70D フィット:レギュラー
カラー:Blaze / Dk Blaze、Vitality / Black Sapphire、Cloud / Black
ウィメンズサイズ:XS/S/M/L 重量:450g デニール:70D フィット:レギュラー
カラー:Kasumi / Moonstone AC、Renegade / Dk Renegade
販売場所全世界のアークテリクス ブランドストアおよび公式オンラインストア
製品ページメンズ:https://arcteryx.jp/products/sperro-sv-jacket-m-0
ウィメンズ:https://arcteryx.jp/products/sperro-sv-jacket-w-0

池袋ブランドストアで発売記念イベントを開催

System 0のローンチを記念し、2026年9月4日(金)よりブランドストアに来店した人へSystem 0の世界観を表現したオリジナルステッカーを配布する(数量限定、なくなり次第終了)。

さらに9月4日(金)から6日(日)までの3日間、アークテリクス 池袋ブランドストアにて特別イベントを開催する。

プログラム内容
ReBIRD Customization Experienceハードシェル製品購入者へ数量限定のオリジナルフォーンスリングをプレゼント。ノベルティへのヒートスタンプサービスも実施し、好みのデザインを選んでカスタマイズできる
Workshop(人数限定・事前予約制)過去に使用されたGORE-TEXファブリック製の交通広告をアップサイクルし、ミシンでオリジナルスタッフサックを制作。アップサイクルやリペアの体験を企画・提供するNewMake(株式会社STORY&Co.)とともに開催。予約は池袋ブランドストアにて受付
SYSTEM 0 / Sperro SV Launch Night9月4日(金)17:00〜20:00、BIRD CLUB会員限定・先着70名で開催。フィンガーフードやドリンクのケータリングに加え、アークテリクスが考えるCircularityの未来についてのトークショーを実施
ReBIRD Archive Galleryリペアサービス「ReBIRD」を通じて長く使用されてきたウェアを展示。それぞれのアイテムが歩んできたストーリーや修理履歴、使用されたフィールドなどを紹介する。展示はイベント終了後も継続し、10月上旬まで実施予定

アークテリクス 池袋ブランドストア:東京都豊島区西池袋1-1-25 東武百貨店 池袋本店1F 11番地/営業時間 10:00〜20:00(百貨店営業時間に準ずる)
イベント詳細:https://arcteryx.jp/blogs/campaign/system0-20260827

最も複雑な製品から着手するという選択

防水透湿メンブレンと表地・裏地を貼り合わせたハードシェルは、性能の高さと引き換えに素材の分離が難しく、リサイクルの観点では最も厄介な部類にある。その最難関から着手し、化学的な分離とECONYLへの再生までを設計に織り込んだことが、System 0というフレームワークの本気度を示している。

19万8,000円という価格帯のジャケットが、修理を重ねながら10年20年と使われ、最後に原材料へ戻る。所有の期間そのものを長く設計するという発想が、高機能ウェアの世界でどこまで広がるかが問われることになる。

問い合わせ先/アークテリクス
https://arcteryx.jp/

※掲載している情報は、2026年8月28日時点のものです。

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