ダイキン工業のつくば研修所敷地内にある「ダイキンつくば学びの里」が環境省の「自然共生サイト」に認定。絶滅危惧種キンランの自生・保全や、動物の移動を妨げる柵を設けていない点などが評価された。同社では2区域目の認定となる。

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ダイキン工業株式会社のつくば研修所(茨城県つくば市)敷地内にある「ダイキンつくば学びの里」が、環境省の「自然共生サイト」に認定され、2026年7月29日(水)に認定証の授与式が行われた。同社における「自然共生サイト」の認定は、滋賀製作所内の「ダイキン滋賀の森」に続き2区域目となる。
「自然共生サイト」とは、企業の森や里地里山、都市の緑地など、民間の取り組みにより生物多様性の保全が図られている区域を国が認定する制度。2030年までに生物多様性の損失を止め、陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする国際目標「30by30(サーティ・バイ・サーティ)」の実現に向けた取り組みのひとつだ。
ダイキンは、空調技術者向けの研修施設であるつくば研修所において2024年より、同社が所在する筑波西部工業団地内にある応用地質株式会社の監修のもと生態系調査を実施している。
その結果、敷地内にはケヤキ、タブノキ、シラカシ、コナラなどの高木や、マンサク、アジサイ、アセビなどの低木が生育する樹林と、イネ科草本やヤブミョウガ、ツユクサなどが生育する草地が存在することを確認。また、希少な動植物が生息・生育する環境が形成されていることも確認し、環境の保全に向けた活動を進めてきた。
キンラン
今回の「自然共生サイト」の審査では、多様な動植物からなる豊かな生態系が維持されていることに加え、緑地を活かした研修事業を展開していること、絶滅危惧種であるキンランをはじめとする希少種が自生・保全されていることなどが評価された。
また、近隣の緑地とのつながりを確保するため、動物の移動を妨げる柵を設けていない点も評価され、広域における生物多様性の保全や生物の移動を可能にする機能を有する区域であると認められた。敷地を囲い込まないという選択が、そのまま生態系のネットワークを支える設計になっている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 認定区域 | ダイキンつくば学びの里(ダイキン工業 つくば研修所敷地内・茨城県つくば市) |
| 認定制度 | 環境省「自然共生サイト」(国際目標「30by30」の実現に向けた取り組みのひとつ) |
| 認定証授与式 | 2026年7月29日(水) |
| 同社の認定区域 | 滋賀製作所内「ダイキン滋賀の森」に続く2区域目 |
| 確認された植生 | 高木:ケヤキ、タブノキ、シラカシ、コナラなど/低木:マンサク、アジサイ、アセビなど/草地:イネ科草本、ヤブミョウガ、ツユクサなど |
| 主な評価点 | 豊かな生態系の維持、緑地を活かした研修事業の展開、絶滅危惧種キンランなど希少種の自生・保全、動物の移動を妨げる柵を設けていない点 |
つくば研修所は、「ダイキンつくば学びの里」をはじめとする活動を通じて地域とのコミュニケーションを図ってきた。今後も生物多様性の保全に取り組むとともに、子ども向けの環境教育の実施などを通じて、地域に親しまれる施設づくりを推進していくとしている。
空調技術者が学ぶ場に、キンランが咲く林が広がっている。研修施設という機能と、生態系の保全という役割が同じ敷地の上で重なり合っている点が、この認定の面白いところだ。
問い合わせ先/ダイキン工業株式会社
https://www.daikin.co.jp/
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