ニッスイがネイチャーポジティブの国際サミットに初参加 完全養殖を学ぶ体験型ブースも出展

ニッスイ ネイチャーポジティブ

ニッスイが2026年7月14日・15日に熊本市で開催された国際会議「GLOBAL NATURE POSITIVE SUMMIT 2026」に初参加。同時開催の「NATURE TECH!」では黒瀬ぶりの完全養殖をテーマにした体験型ブースを出展した。

ELEMINIST Press

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2026.07.28

自然再興を目指す国際会議、第2回は熊本市で開催

株式会社ニッスイは、2026年7月14日・15日に熊本市内で開催された自然再興を目指す国際会議「GLOBAL NATURE POSITIVE SUMMIT 2026」に参加した。同時開催された展示イベント「NATURE TECH!」では、完全養殖をテーマとした体験型ブースを出展し、小学生向けワークショップを実施するなど、持続可能な水産資源の利用について発信した。

「GLOBAL NATURE POSITIVE SUMMIT 2026」は、自然環境の損失を食い止め、回復につなげる「ネイチャーポジティブ」の実現を目指す国際会議。世界各国の企業・行政・研究機関・NPOなどの関係者が集い、ネイチャーポジティブに役立つ技術や政策、企業の取り組みについて議論する。第1回は2024年にオーストラリア・シドニーで開催され、第2回となる今回は熊本市での開催となった。

パネルディスカッションで完全養殖の技術開発を紹介

ニッスイグループは、海の恵みを受けて事業を行う企業として、海洋環境の保全と持続可能な水産業の実現を目指している。その取り組みを広く発信するとともに、国内外の関係者との対話を深めるため、本サミットに初めて参加した。

15日に開かれたパネルディスカッションでは、同社サステナビリティ推進部長の西昭彦氏がパネリストを務めた。完全養殖などの技術開発を通じた同社の取り組みを紹介し、企業が果たす役割について意見を交わした。

ブリの稚魚と成魚の重さを再現したぬいぐるみ——94の企業・団体が出展

会期中には、気候変動や生物多様性といった地球規模の課題に対する取り組みを紹介する展示イベント「NATURE TECH!」が同時開催された。会場には94の企業・団体がブースを出展し、熊本市内の小中学生や大学生をはじめ多くの来場者でにぎわった。

ニッスイは「未来の海を考える〜ニッスイが挑戦する黒瀬ぶりの完全養殖〜」をテーマに体験型ブースを出展し、海が抱える課題や水産資源を未来へつなぐ取り組みを紹介。来場者が魚の成長を実感しながら学べるよう、ブリの稚魚の生体や、成魚と同じ重さを再現したぬいぐるみを展示した。ブースを訪れた熊本市内の小学生からは「初めてブリの赤ちゃんを見た」「成長したブリは、思っていたよりも重くてびっくりした」などの声が寄せられた。

そのほか展示ブース内では、「2050年もおいしい魚を食べるために、あなたができること」を魚型の付箋に書き込んでもらう企画も実施。参加者からは「環境や地球温暖化のことをよく知る」「暑さに強い魚を育てる」など、未来の海や魚を守るためのアイデアが寄せられた。

小学生向けワークショップ「未来の海を守る!? 黒瀬ぶり養殖のひみつ」

ニッスイ ワークショップ

「NATURE TECH!」の会場では、熊本市内の小学生を対象としたワークショップも開催された。ニッスイは、次世代を担う子どもたちに海の未来について考えるきっかけを提供するため、「未来の海を守る!? 黒瀬ぶり養殖のひみつ」をテーマとしたプログラムを実施した。

同社中央研究所 大分海洋研究センター長の森島輝氏が講演し、完全養殖を実現する技術や研究開発の取り組みに加え、水産資源を持続可能に利用することの大切さについて伝えた。

GLOBAL NATURE POSITIVE SUMMIT 2026

項目内容
場所熊本城ホール(熊本市中央区)
期間2026年7月14日・7月15日
主催Nature Positive Initiative(NPI)、国際自然保護連合日本委員会(IUCN-J)
ニッスイ出展ブース「未来の海を考える〜ニッスイが挑戦する黒瀬ぶりの完全養殖〜」(同時開催イベント「NATURE TECH!」内、出展者数94の企業・団体)

マテリアリティに「海洋の生物多様性の主流化」を掲げる

ニッスイグループは、マテリアリティのひとつに「海洋の生物多様性の主流化」を掲げるとともに、「サステナビリティ行動宣言」において「環境負荷の低減および自然環境と生物多様性の保全に努める」ことを掲げている。今後も事業活動を通じて自然環境と生物多様性の保全に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献していくとしている。

ブリの赤ちゃんを初めて見た子どもが、成魚の重さに驚く。魚型の付箋に「暑さに強い魚を育てる」と書き込む。国際会議の議論と、小学生の手元で起きているこうした発見が同じ会場に並んでいたことが、ネイチャーポジティブという言葉に手ざわりを与えていた。

問い合わせ先/株式会社ニッスイ
https://www.nissui.co.jp/

※掲載している情報は、2026年7月28日時点のものです。

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