青山商事・more trees・高知県梼原町の連携協定に基づく「AOYAMAの森(仲洞地区)」が環境省の自然共生サイト「回復タイプ」に認定。アパレル企業が携わる森として初。3,276本の植樹と生物多様性回復活動が評価された。

ELEMINIST Press
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青山商事株式会社・一般社団法人more trees・高知県梼原町の三者による「森林保全に関する連携協定」に基づく『AOYAMAの森(仲洞地区)』が、環境省の令和8年度第1回「自然共生サイト」に認定された。3つの認定タイプ(維持・回復・創出)のうち、生物多様性を回復する活動を対象とする「回復タイプ」での認定はアパレル業界初となる。自然共生サイト全体では国内3例目だ。2022年度に開始した多様性のある森づくりが、植樹・育林・生態調査を積み重ねて国際的なネイチャーポジティブ実現の具体例として評価された。
自然共生サイトは、「ネイチャーポジティブ(生物多様性の損失を止め反転させる)」と国際目標「30by30(2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として保全する目標)」の実現に向け、企業等の取り組みによって生物多様性の保全が図られている区域を国が認定する制度だ。青山商事は2025年10月に環境省が推進する「生物多様性のための30by30アライアンス」にも加盟しており、アライアンスが掲げる直接的な保全地域の確保・支援活動に取り組んでいる。
2022年度から梼原町仲洞地区にて始動した「AOYAMAの森」では、これまでに3,276本の苗木を植樹。現在は育林としての管理作業と生態調査を継続し、生物多様性の回復を推進している。2025年度には同町井高地区の針葉樹皆伐跡地でも植樹活動を開始し、活動が二拠点に拡大した。
2024年度からはmore treesと協働して学生向け「SDGsオープン・カンパニー」も開催。学生を梼原町へ招待し、森林の現状とアパレル業界の環境課題のオリエンテーション、グループワーク、実際の植樹体験、間伐材を活用する木工体験を通じて、環境保全の仕組みと自身のキャリアを考える機会を提供している。
青山商事は1998年から続く下取りサービスを進化させた資源循環取り組み「WEAR SHiFT」を展開している。ファイバーシーディーエム株式会社と業務提携し、全国の「洋服の青山」店頭に設置した廃繊維100%素材のリサイクリングBOXで回収した衣類を選別。リユースできるものは海外で古着として流通させ、リサイクルでは防災毛布・スーツ・コートなどの製品や車の断熱材・荷物の緩衝材として再生する。再生した防災毛布は自治体の災害対策支援に、売上の一部はmore treesへの寄付による森林保全にもつながる循環型スキームだ。本取り組みは環境省主催「第12回グッドライフアワード 環境大臣賞 優秀賞」を受賞している。
一般社団法人more treesは音楽家・坂本龍一氏が発起人となり2007年に設立、現在は建築家・隈研吾氏が代表を務める森林保全団体だ。地域との協働による森林保全・国産材活用商品の開発・森の情報発信など「都市と森をつなぐ」活動を展開している。
梼原町は高知県西北部に位置し、町面積の約9割を森林が占める。「環境モデル都市」に認定されており、風力・小水力・太陽光を活用した自然エネルギーの導入やFSC認証取得の持続可能な森林管理による地域脱炭素化を推進。隈研吾氏による建築群も点在し、環境への配慮と世界的建築が融合した町として国内外から注目されている。認定証授与式は2026年8月19日(水)に梼原町役場で実施予定だ。
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