ゴールドウインが富山の水田由来カーボンクレジットを活用 創業の地で農業と環境を同時に支援

ゴールドウインが2025年度国内事業所の残余排出82t-CO2を、富山県の水田由来J-クレジットで全量オフセット。中干し期間延長によるメタン削減から創出されたクレジットで、地域農業への資金循環にもつながる。

ELEMINIST Press

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2026.06.11

水田の「中干し延長」がCO2オフセットに。ゴールドウインが創業地・富山で農業と環境を結ぶ

株式会社ゴールドウイン(東京都港区)は、2025年度の国内事業所における温室効果ガス残余排出量82t-CO2に対し、株式会社フェイガーが提供する富山県内の水田由来カーボンクレジットを活用してオフセット(相殺)した。これにより2025年度の国内事業所における残余排出は全量オフセットされる。今回活用したクレジットは国が認証する「J-クレジット制度」に基づくもので、創業の地・富山での農業への資金循環にもつながる取り組みだ。

水田由来カーボンクレジットの仕組み——「中干し延長」でメタン排出を削減

水稲栽培には稲の生育を促すために田んぼの水を抜いて土を乾かす「中干し(なかぼし)」という伝統的な作業がある。この中干しの期間を適切に延長することで、土壌中の微生物の働きが抑制され、水田から発生する温室効果ガスであるメタンの排出量を減らすことができる。

水田は豊かな恵みをもたらす一方、栽培方法によってはメタンの発生源にもなる。この営農手法の工夫が環境負荷の低減に直接つながり、企業の環境対応だけでなく、環境に配慮した農業に挑戦する地域の農家への直接的な支援にもなる。

取り組みの背景と意義——削減努力の先にある透明な対応

ゴールドウインは環境サステナビリティを経営上の重要テーマとして位置づけ、省エネルギー化・再生可能エネルギーの導入・低炭素素材の活用など、製品と事業活動の両面から排出量削減に取り組んできた。今回のクレジット活用はこうした削減努力に代わるものではなく、現時点で削減しきれない排出への対応として位置づけられている。

水田由来カーボンクレジットは、農家にとって米の生産・販売に加え、環境価値が新たな収益機会となる可能性を持つ。水田は食料生産の場であるだけでなく、地域の景観や環境を支える重要な役割も果たしており、今回の取り組みが農業の多面的な価値を社会に広く認識させるきっかけになることが期待される。

問い合わせ先/株式会社ゴールドウイン
https://www.goldwin.co.jp/

※掲載している情報は、2026年6月11日時点のものです。

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