原料を植物由来に転換 ゴールドウイン・東レ・出光が低炭素ナイロンのサプライチェーン構築

ゴールドウイン・東レ・出光興産が、リニューアブル原料とマスバランス方式を活用したナイロン繊維の低炭素型サプライチェーンを構築。ザ・ノース・フェイスの2026年秋冬製品に採用し、8月上旬より販売予定だ。

ELEMINIST Press

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2026.06.05

ナイロン繊維の原料を植物由来に転換——3社連携で低炭素型サプライチェーンが動き出す

株式会社ゴールドウイン、東レ株式会社、出光興産株式会社は、リニューアブル原料(再生可能原料)を用いたナイロン繊維の低炭素型サプライチェーンを構築した。マスバランス方式を適用し、従来は化石資源由来だった原料の一部をリニューアブル原料に置き換え、3社の既存設備を活用してナイロン繊維を製造。本プロジェクトで製造されるナイロン繊維は、ゴールドウインが展開するアウトドアブランド「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」の一部製品に採用され、2026年8月上旬から順次販売される予定だ。

「リニューアブル原料」と「マスバランス方式」とは

リニューアブル原料(再生可能原料)とは、自然循環の中で再生・補充が可能な資源を起源とする原料のことで、化石資源(石油・石炭・天然ガス)に依存しない点が特徴だ。バイオマス資源由来や二酸化炭素由来が該当する。本プロジェクトでは、フィンランドのエネルギー企業Neste Oyjがバイオナフサを供給している。

マスバランス方式とは、原料から製品への流通・加工工程において、バイオ原料等の特性を持った原料がそうでない原料と混合された場合に、その特性を持った原料の投入量に応じて製品の一部に対してその特性を割り当てる手法だ。これにより既存設備を活用しながら、段階的にリニューアブル原料への転換を進めることができる。

低炭素型サプライチェーンにおける各社の役割

低炭素型サプライチェーン

プロジェクトオーナーのゴールドウインが全体の方針と製品展開を担い、東レと出光がサプライチェーンの各製造工程を担当する。バイオナフサの供給はNeste Oyjが行い、全体マネジメントは三菱商事株式会社が担っている。3社の既存設備を活用することで新たな設備投資を最小限に抑えながら、ナイロン繊維サプライチェーン全体の低炭素化を実現する仕組みだ。

従来のナイロン6と同等の特性を保持——リサイクルも可能

今回のマスバランス方式を適用したナイロン繊維は、従来のナイロン6と同等の特性を有している。そのため着用後に回収してリサイクルすることが可能で、製品の機能性を損なうことなく環境負荷の低減を実現する。今後はゴールドウインが手掛ける他ブランドへの展開も検討していく。

ザ・ノース・フェイスへの採用——展開製品例

製品名Dot Shot Jacket(ドットショットジャケット)
品番NP12550
価格24,200円(税込)
サイズS、M、L、XL、XXL
カラーフォッシルアイボリー×スポーツモス(FM)/TNFブルー(TB)/アスファルトグレー2(A2)/ブラック2(K2)
素材40D/80D Taslan Nylon HYVENT-D(2.5層)
表側:ナイロン100%、裏側:ポリウレタンコーティング
販売開始2026年8月上旬予定

問い合わせ先/株式会社ゴールドウイン
https://www.goldwin.co.jp/

※掲載している情報は、2026年6月5日時点のものです。

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