キッコーマン食品とネスレ日本、海上ラウンド輸送でCO2を52%削減へ

キッコーマン食品とネスレ日本が、関東〜関西間でRORO船を活用した海上輸送を2026年6月5日より開始。往復で別の貨物を組み合わせる「ラウンド輸送」を導入し、トラック輸送比でCO2排出量を約52%削減する。ドライバー不足への対応も兼ねた取り組みだ。

ELEMINIST Press

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2026.06.05

空荷をなくし、CO2を半減へ——キッコーマンとネスレが組む「往復船便」の仕組み

キッコーマン食品株式会社は、主要物流拠点であるキッコーマン食品N-DC(千葉県流山市)から出荷する「キッコーマン 濃いだし 本つゆ」をはじめとした調味料製品について、2026年6月5日(金)より、関東〜関西間でネスレ日本株式会社と連携した海上輸送を開始する。ネスレ日本と往復で貨物を組み合わせる「ラウンド輸送」を導入することで、空荷の削減および輸送の効率化を図る。

背景——ドライバー不足とモーダルシフトの必要性

現在、キッコーマン食品では関西へ出荷する調味料製品を主にトラックで輸送している。物流業界ではドライバー不足が深刻な課題となっており、今後も安定して製品を届け続けるためには、輸送手段の多様化とモーダルシフト(トラック中心の貨物輸送を鉄道や船舶など環境負荷の低い輸送手段に切り替える取り組み)の推進が不可欠だ。

こうした背景を踏まえ、関東〜関西間の長距離帯においてROROship(Roll-on Roll-off船:トラックの貨物を積載したトレーラー部分のみを輸送する船舶)を活用した輸送を増やす。これによりドライバー不足への対応とあわせて、トラック輸送と比較して1運行あたりのCO2排出量を約52%削減できる見込みだ。

「ラウンド輸送」の仕組み——往路はキッコーマン、復路はネスレ

ラウンド輸送

ラウンド輸送とは、荷物を届けた後の復路において別の荷物を運ぶことで空荷を減らし、効率を高める方法だ。本取り組みでは、キッコーマン食品が関東から関西へ調味料製品を輸送した後、ネスレ日本が関西から関東へ飲料製品を輸送する。両社の貨物を組み合わせることで復路の空荷を解消し、物流全体の効率化を図る。輸送全行程の手配は郵船ロジスティクス株式会社が担当する。

輸送の概要

輸送開始日2026年6月5日(金)キッコーマン食品(関東→関西)
2026年6月9日(火)ネスレ日本(関西→関東)
輸送頻度週1回(往復)
輸送製品キッコーマン食品「キッコーマン 濃いだし 本つゆ」をはじめとした調味料製品
ネスレ日本「ネスカフェ ゴールドブレンド」をはじめとした飲料製品
往路キッコーマン食品N-DC(千葉県流山市)→千葉港→キッコーマン食品 高砂DC(兵庫県高砂市)
復路ネスレ日本 姫路工場(兵庫県姫路市)→堺泉北港→ネスレ日本 野田物流センター(千葉県野田市)
物流会社郵船ロジスティクス株式会社

海上輸送のCO2削減効果

海上輸送は大量輸送に適しており、同じ量を運ぶ場合のCO2排出量はトラック輸送の約5分の1とされている(国土交通省等の公表資料に基づく)。今回の取り組みではラウンド輸送との組み合わせにより、1運行あたりのCO2排出量をトラック輸送比で約52%削減できる見込みだ。

キッコーマン食品は今後も、対象地域の拡大やより幅広い分野での物流連携を検討し、持続可能な物流網の構築を目指していくとしている。

問い合わせ先/キッコーマン食品株式会社
https://www.kikkoman.com/jp/news/

※掲載している情報は、2026年6月5日時点のものです。

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