ライフ・ロッテ・ヤクルト、使用済みポリスチレン容器の店頭回収実験を開始

スーパーのライフ豊洲店でライフ・ロッテ・ヤクルト本社の3社が、ヤクルト容器と雪見だいふくのトレー・ピックを消費者から回収するケミカルリサイクル実証実験を2026年3月9日より開始。日本初の異業種連携による水平リサイクルの検証だ。

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2026.03.10

ヤクルト容器・雪見だいふくのPS容器、スーパーで回収し水平リサイクルへ

株式会社ライフコーポレーション、株式会社ロッテ、株式会社ヤクルト本社の3社は2026年3月9日より、スーパーマーケット「ライフ豊洲店」にて使用済みポリスチレン(PS)食品容器の店頭回収実証実験を開始した。ヤクルトの容器と雪見だいふくのトレー・ピックを消費者から回収し、ケミカルリサイクル(CR)技術による水平リサイクルへの適性を検証する。異なる食品カテゴリーのブランドが同一素材(PS)を軸に小売店舗と連携して回収・リサイクル検証を行う取り組みとしては、日本初となる。

2024〜2025年のガムボトル回収実験を基盤に3社連携が実現

「ヤクルト」の容器、「雪見だいふく」のトレー・ピック

本実験は、2024〜2025年に実施されたロッテとライフによる使用済みガムボトル容器の回収・リサイクル実証実験を土台に発展した取り組みだ。店頭回収の実績を持つライフおよびロッテと、「ヤクルト容器の水平リサイクルの仕組みを確立する」ことを目標にCR分野で先行してきたヤクルト本社が連携することで実現した。なお、株式会社トベ商事が回収事業者として、CBC株式会社がリサイクルサプライチェーンマネジメント事業者として参加する。

回収対象はヤクルトの容器と雪見だいふくのトレー・ピック。飲食後にフタを取り除き、水道水で洗って乾かしてから回収ボックスに投入する形式だ。回収されたPS容器は選別・粉砕されたのち、CRへの適性が検証され、一部は実際にリサイクル原料として利用される計画だ。実施期間は2026年3月9日〜8月31日。

PSはケミカルリサイクルに適した素材、分別回収の仕組みが課題に

水平リサイクル

PSはリサイクルに適したプラスチックのひとつで、マテリアルリサイクルに加え、油化・モノマー化などのCRへの適性が高い。特にモノマー化は比較的短い工程で高効率に再生できるため、高品質が求められる食品容器包装への再利用に適している。バージン材と同等の品質を実現できるCRは、食品容器への水平リサイクルを可能にする技術として注目される。

一方で、PETボトルや食品トレーと異なり、ヤクルト容器や雪見だいふくのPS容器には大規模な分別回収と水平リサイクルのシステムが構築されていないのが現状だ。今回の実証実験では、スーパーマーケットを回収拠点として生活者の参加を促しながら、水平リサイクルの社会実装に向けた静脈物流の入口となる店頭回収の有効性を検証する。

消費者の「気づき」が循環型社会への入口となる

分別回収システムの普及には、回収対象物を適切に分別する「静脈物流」の社会浸透が不可欠だ。今回の実験はスーパーという日常の購買拠点を活用し、生活者が身近な容器のリサイクルに参加できる仕組みを検証するものでもある。3社は本実証実験を通じて、消費者への気づきを提供しながら、PSの水平リサイクルが社会に根づくための知見を積み上げていく方針だ。

<問い合わせ先>
株式会社ライフコーポレーション
https://www.lifecorp.jp/
株式会社ロッテ
https://www.lotte.co.jp/
株式会社ヤクルト本社
https://www.yakult.co.jp/

※掲載している情報は、2026年3月10日時点のものです。

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