FASHION Xと京急電鉄、衣類郵送回収で社会貢献 寄付支援サービス「キフル」実証開始

キフル ロゴ画像

FASHION Xは京急電鉄と協業し、不要な衣類や雑貨を郵送回収して収益の一部を国内の貧困児童支援に充てる新サービス「キフル」の実証実験を12月19日(金)から開始した。同サービスは、衣類廃棄削減と社会課題解決を同時に目指す取り組みだ。

ELEMINIST Press

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2025.12.27

FASHION X、京急電鉄と協業 衣類回収で貧困児童支援につなぐ「キフル」始動

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株式会社FASHION Xは、京浜急行電鉄株式会社と協業し、衣類廃棄による環境負荷の軽減と継続的な社会貢献を目的とした新サービス「キフル」の実証実験を、12月19日(金)より開始した。

「キフル」は、不要になった衣料品や雑貨を郵送で回収し、その再流通による収益の一部を、国内の貧困児童への寄付や支援(食事提供・教育機会の提供)につなげる郵送回収型の寄付支援サービスだ。京急電鉄が主催するオープンイノベーションプログラム「KEIKYU ACCELERATOR PROGRAM」から生まれたスタートアップ企業との共創事業として展開される。

国内では年間約50万トンの衣料品が廃棄されているとされ、その多くが再利用可能な状態にある。一方、日本では子どもの約7人に1人が相対的貧困状態にあるとされ、十分な食事や学習環境が確保できないケースが社会課題となっている。

古着回収BOX設置の様子

サステナビリティにおける重要課題として「地球環境保全への貢献」と「持続的に発展する沿線まちづくりの実現」を掲げている京急グループは、今年2月からは京急沿線の駅やグループ施設に衣類回収ボックスを設置し、衣類廃棄削減に向けた実証実験を実施。

11月末までに約32.5トンの古着を回収し、約49.1トンのCO2削減効果が確認されるなど、環境負荷低減に一定の成果を上げている。

今回の「キフル」は、こうした取り組みをさらに発展させ、環境問題と社会課題を同時に解決することを目指すもの。利用者が不要になった衣類や雑貨を郵送することで、国内の貧困児童7人分の食事寄付、または1人分の教育支援(授業提供)につながる仕組みとなっている。

一袋あたりの回収量と寄付内容

寄付先の一つには、京急沿線で「移動式子ども食堂」を運営するNPO法人あいだが含まれており、寄付が沿線地域で暮らす子どもたちの支援に直接活用される。

京急グループとFASHION Xは、同取り組みを通じて、地域や沿線住民と一体となった資源循環型プラットフォームの構築を目指すとともに、誰もが身近に社会課題解決へ参加できる仕組みづくりを進めるという。

サービス概要

衣料品等の郵送回収型寄付支援サービス「キフル」

寄付キットの中身写真

寄付キットの中身(回収袋,集荷伝票,回収一覧)

利用方法①Webサイトから寄付キットを購入。
②届いた寄付キットに,不要品を梱包して発送。
③選択した支援先へ寄付が送られる。
申込方法Webサイトより要申込み。
https://fashionx.jp/kifuru
販売価格4,950円(税込)/1キット
回収ルール衣類は洗濯後であること(クリーニングは不要)
回収できるもの・綺麗な衣類(汚れ、破れ、シミ、ほつれ、ニオイはNG)
・フェイスタオル、バスタオル
・ネクタイ、スーツ
・帽子
・未使用&新品同様の靴
・カバン、アクセサリー類
・フィギュア、ミニカー、ぬいぐるみ等のおもちゃ
・ランドセル
・食器
・絵本
・インテリア
・贈答品
・未使用の文房具
・カメラ、腕時計
・小型家電(イヤホン・ドライヤー)
回収できないもの・未洗濯の衣類
・汚れ、破れ、シミ、ほつれ、臭いがあるもの
・中型大型家電
・CD、DVD
・家具
・使用済み文房具
・体育館シューズ、上履き
・財布
・使用済みの靴下
・着物、帯
・寝具類(枕、布団、座布団、ベッドマット)
・敷物(絨毯・カーペット)
・ビジネスバック
・封筒

お問い合わせ先/株式会社FASHION X
https://fashionx.jp/

※掲載している情報は、2025年12月27日時点のものです。

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