創業73年、レストラン・ホテル・オフィスなど多業界に家具を納入する業務用家具メーカー、株式会社アダルが手がける「BOKU Lounge Chair」が、ミラノで開催された国際デザイン賞でサステナビリティ部門を受賞した。

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福岡市博多区に本社を構える業務用家具メーカー・株式会社アダルが展開するサステナブルブランド《Look into Nature》の新作「BOKU Lounge Chair」が、イタリア・ミラノで開催された「Archiproducts Design Awards 2025(ADA)」にて、コントラクト部門の「Sustainability Award」を受賞した。 この賞は、持続可能な素材や生産工程、製品ライフサイクルの最適化など、環境配慮に優れたデザインを表彰するもので、世界中の注目を集めている。
「BOKU Lounge Chair」は、スペインのデザインスタジオ「STONE DESIGNS」との共創によって誕生したラウンジチェア。背面には日本の伝統素材である“い草”を使用し、脚部には5軸CNC加工機器によって削り出された美しい曲線の木材が用いられている。 この椅子は、日本と西欧の文化が融合した“和洋折衷”のデザインを現代的に再構築したもので、デザイナーのクトゥ・マスエロス氏が日本のホテルロビーで受けたインスピレーションが反映されている。
アダルでは、家具製造時に出る端材をアップサイクルし、毎年干支をモチーフにしたインテリアオブジェ「fukune」シリーズを展開している。 2026年の干支「午(うま)」をテーマにした新作「fukune -午-」は、12月1日より10体限定で販売される。柔らかなフォルムと天然木の風合いが魅力で、どんな空間にも馴染むデザインとなっている。
《Look into Nature》は、2019年にスタートしたアダルのサステナブルブランド。日本の伝統素材“い草”に新たな価値を見出し、現代のデザインと融合させることで「自然と人が共存する豊かな空間」を提案している。 これまでに「iFデザインアワード」や「JCDプロダクトオブザイヤー」など、数々の国際的な賞を受賞しており、ドイツやスペインのデザイナーとのコラボレーションも積極的に行っている。
アダルの製品開発を支えるのが、国内でも数台しか存在しない木材用の5軸CNC加工機器。3Dデータをもとに、複雑な曲面や高精度な加工を自動で行うことができ、安定した品質と美しい仕上がりを実現している。 この技術は、航空宇宙や医療分野でも活用されており、家具業界においても新たな可能性を切り拓いている。
お問い合わせ先 / 株式会社アダル
https://www.adal.co.jp/
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