食と水のつながりをテーマにした「おいしい流域シンポジウム」 世田谷HOME/WORK VILLAGEで開催

流域で暮らす〜山から海へ、そしてまちへ。水がつなぐ私たちの暮らし〜 告知ビジュアル

東京・世田谷区のHOME/WORK VILLAGEにて、11月16日(日)に「流域で暮らす~山から海へ、そしてまちへ。水がつなぐ私たちの暮らし~」が開催される。これは山から海までのつながりを、食を通じて体験する地域連携型・探究プログラム「おいしい流域」のシンポジウムである。

ELEMINIST Press

最新ニュース配信(毎日更新)

サステナブルに関わる国内外のニュース、ブランド紹介、イベントや製品発売などの最新情報をお届けします。

2025.11.02

山から海、そしてまちへ。「おいしい流域シンポジウム」

流域で暮らす〜山から海へ、そしてまちへ。水がつなぐ私たちの暮らし〜 告知ビジュアル

東京都世田谷区に位置する、世田谷区立池尻中学校跡地を活用した複合施設HOME/WORK VILLAGEにて、食と水のつながりをテーマにしたシンポジウム「流域で暮らす~山から海へ、そしてまちへ。水がつなぐ私たちの暮らし~」が11月16日(日)に開催される。

主催は、食を起点に未来を構想するシンクタンク、一般社団法人おいしい未来研究所。同イベントは、山間部から川、海、都市へと連なる“流域”の視点から、自然・暮らし・食文化のつながりを参加者とともに考察する、地域連携型・探究プログラム「おいしい流域」のシンポジウムである。

おいしい流域 キービジュアル

現代の都市生活では、海や川、山といった自然環境との関係を意識する機会が減少し、「食べる」という行為が自然や地域の循環から切り離されつつある。おいしい未来研究所は、この断絶が地球環境への関心の低下や、食文化の継承の難しさにつながっているのではないかとの問題意識を持ち、昨年このプロジェクトを立ち上げた。

プログラムは、山の湧水から始まり、川を下りながら海へと至る流域の旅を構成。各地の自然環境や食文化、歴史、地域の営みについて、子どもたちとともに学び、味わい、体験する内容となっている。これまでに「多摩川編」「利根川編」として全12回を実施し、あわせて研究者や地域実践者への取材も行いながら、水と人の関係を多角的に探る試みを続けている。

シンポジウムでは、「流域レストラン」や映画上映会、展示、トークセッションを通じて、「水がつなぐ暮らし」や「地域と連携した子どもの探究的学び」について、主催者と参加者がともに考える機会を創出するという。

体験プログラム紹介

「おいしい流域レストラン〜子どもたちが運ぶ水の物語〜」

おいしい流域レストラン キービジュアル

「おいしい流域レストラン」では、多摩川と利根川という異なる流域をめぐり、学びを重ねてきた子どもたちが案内役を務め、料理人が各地域の食材を一皿に仕立てた「流域プレート」を提供する。

子どもたちは、それぞれの土地で出会った人々や風景、食の記憶を来場者に語りながら、水の流れに沿って広がる“水の旅路”を食を通して伝える。地域の自然と文化を一皿に凝縮した、五感で味わう食体験となりそうだ。

トークセッション「流域で暮らす~水とわたしたちの暮らし~」

岡野春樹氏 プロフィール写真

岡野春樹氏

トークセッションでは、一般社団法人長良川カンパニー代表理事で、都会のビジネスパーソンを源流域の世界へと誘い続ける岡野春樹氏がゲストとして登壇。

山から海へとつながる“水の路”をたどりながら、人がどのようにして自然や水と暮らしてきたのかを知り、これからの都市や地域の暮らしについて考えていく。

映画上映『うみやまあひだ 〜伊勢神宮の森から響くメッセージ〜』

『うみやまあひだ 〜伊勢神宮の森から響くメッセージ〜』 ビジュアル

20年に一度行われる「伊勢神宮」の式年遷宮を題材に、森・山・海と人々の営みを描いた長編ドキュメンタリー作品『うみやまあひだ 〜伊勢神宮の森から響くメッセージ〜』の上映も予定されている。

日本初の全編4Kドキュメンタリーとして制作された同作では、写真家・宮澤正明氏が10年をかけて撮影を敢行。建築家の隈研吾氏や、映画監督の北野武氏をはじめとする12人の識者の言葉を収録している。

圧倒的な映像美と音響によって、森・川・海がつながる自然の循環を描き出し、私たちが次世代へ何を残すべきかを静かに問いかける内容となっている。

展示・タブロイド誌配布・選書コーナー

会場では、これまでの活動を振り返りながら“流域”を多角的に体感できる展示が行われる。特大の流域マップには、山から海へと続く食材が配置され、子どもたちが学んできた“川の流れ=水の旅”が視覚的に表現される。地図上には、子どもたち自身の問いや気づきも紹介され、学びの軌跡をたどることができる。

また、これまでの「おいしい流域」の記録や、研究者・地域の実践者への取材内容をまとめたタブロイド誌も配布。さらに、関係者が選んだ「流域」「水」「森と海」「食」をテーマにした書籍が並び、来場者が手に取って考えを深められる探究の場として構成されている。

開催概要

「流域で暮らす〜山から海へ、そしてまちへ。水がつなぐ私たちの暮らし〜」

日時2025年11月16日(日)11:00〜16:30
会場HOME / WORK VILLAGE
(東京都世田谷区池尻2丁目)
主催一般社団法人おいしい未来研究所
共催流域系探究フェス推進委員会
協力HOME / WORK VILLAGE
助成日本財団 海と日本PROJECT
入場無料(一部有料プログラムあり)
公式サイトhttps://www.oishii-ac.jp/feature/oishii-ryuiki

お問い合わせ先/一般社団法人おいしい未来研究所
https://oishii-mirai.com/

※掲載している情報は、2025年11月2日時点のものです。

    Read More

    Latest Articles

    ELEMINIST Recommends