株式会社マッシュスタイルラボは、伊藤忠商事株式会社と伊藤忠商事グループの株式会社三景とともに、先進的な衣類循環モデルの構築に向けた3社協業を開始した。レディスファッションブランド「SNIDEL(スナイデル)」内において、循環型リサイクルを実現するという。

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株式会社マッシュスタイルラボは、伊藤忠商事株式会社と、伊藤忠商事グループの株式会社三景と、先進的な衣類循環モデル構築に向けた3社協業をスタートした。
ファッション、ビューティー、飲食などの事業を展開するマッシュスタイルラボは、かねてからサプライチェーン全体のサステナビリティ推進に取り組んでおり、2022年には取引先10社と「サステナブルアライアンス」を発足するなど、業界を牽引している。三景は、同アライアンスの設立当初からのメンバーである。
また、繊維・ファッション産業において環境に与える負荷を軽減し、持続可能な成長を維持していくことを世界的課題ととらえる伊藤忠商事は、とくに大量廃棄問題にフォーカスし、2019年春には、使用済みの衣類や生産工程で発生する生地片などを再資源化し、リサイクルポリエステル素材「RENU®(レニュー)」として展開する「RENUプロジェクト」を発足し、課題解決に積極的に取り組んできた。
3社のサステナビリティへの取り組みと、地球環境への想いが共鳴したことにより、今回の協業が始動したという。
通常、縫製工場で発生する裁断くずは産業廃棄物として焼却処分されることが多く、環境省によれば、その量は年間約48万トンにもおよぶとされる。
今回の3社協業では、マッシュスタイルラボの製品の生産工程で発生する裁断くずを回収し、伊藤忠商事が展開する「RENU」として再資源化、その繊維から三景が製品裏地を供給するという、衣類循環モデルの構築を開始している。
この取り組みによって、裁断くずを償却処分する際に排出されるCO2の削減と、裁断くずをリサイクル資源として最大限活用することが可能となる。
協業の第1弾として、マッシュスタイルラボの展開するレディスファッションブランド「SNIDEL(スナイデル)」の2026SSコレクションにおいて、展開商品に当該リサイクル裏地が採用される。
また、今後は「SNIDEL」で展開するすべての裏地付き商品をリサイクル裏地にすることを目指すという。これが実現すれば、従来のバージンポリエステル裏地を使用する場合と比較して、CO2排出量は年間38トン、水は12万7000リットル削減できると、マッシュスタイルラボは見込んでいる。
お問い合わせ先/株式会社マッシュホールディングス
http://www.mash-holdings.com/
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