サステナブルギターで森林に植樹を 島村楽器オリジナルギター発売

島村楽器株式会社は、アメリカ発のギターブランド「テイラー社」とコラボレーションし、環境負荷の少ないギター2種を共同開発。8月14日より発売を開始した。材質には地球環境に配慮した木材のみを選定しており、1点の売り上げにつき1,000円が森林保護団体の植樹活動に寄付される。

ELEMINIST Press

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2020.08.25

島村楽器×テイラー 国境を超えて協働開発したサステナブルギター

2種のギター

(左)LTD EG Academy 12e 110,000円 (右)LTD EG Academy 12e-N 120,000円

島村楽器株式会社は、環境負荷の少ないエレクトリックアコースティックギター「LTD EG Academy 12e」と、エレガットギター「LDT EG Academy 12e-N」を開発。8月14日より、全国の島村楽器店舗、島村楽器オンラインストアで発売している。

両製品は、アメリカでトップクラスのシェアを誇るギターブランド「テイラー社」とコラボレーションしたものだ。

2社の環境に対する想いがコラボの原点 売り上げの一部は植林活動へ寄付

テイラー社 共同創設者のボブ・テイラー氏(左)と、島村楽器代表取締役社長の廣瀬 利明(右)

島村楽器はこれまでCSR活動として、不要になった楽器を預かり、点検・修繕して全国の児童養護施設の子どもたちや、JICA(独立行政法人国際協力機構)を通じて開発途上国の子どもたちに届ける取り組みを行ってきた。

2018年9月からは、環境負荷がかかりにくい素材でつくられた楽器の販売を通じて環境保全活動に取り組む「Evergreen Project(エバーグリーンプロジェクト)」を続けている。

今回のコラボもEvergreen Projectの一環で、「環境に配慮した商品を共同開発したい」という島村楽器の提案に対し、テイラー社の共同創設者ボブ・テイラー氏が賛同する形でスタートした。

ギターはディーラーオリジナルモデルとして島村楽器限定で販売される。1点の売り上げにつき1,000円が森林保護団体「鎮守の森のプロジェクト」に寄付され、植樹費用として活用される。

材料原産国労働者から弾き手まで 人を想うエシカルギター

ギターに使われる木材は、地球環境に配慮したもののみを選定している。指板とブリッジには、テイラー社が共同経営するアフリカ・カメルーンの製材工場で伐採・製材されたアフリカンエボニーを使用。

ボディ、ネック、サイド、バックなどには、持続可能な林業、そしてテイラー社が取り組む森林再生・植林プロジェクトに由来する木材を使用している。

これらの材料を公正に取引することで、原産国労働者の生活環境向上にも貢献している。

コラボに対して、ボブ・テイラー氏は次のようにコメントを寄せている。

「私たちは、ギター、プレイヤー、そして森林に対して、一切妥協することなく素晴らしいギターをつくり続けることによって、より良い未来を創造することにコミットしている。

私がギタービルダーとして常にゴールのひとつに掲げていたこととして、私が幸運にも生涯にわたってギターづくりに使うことができた自然資源をちゃんとケアできる人間でありたいということ、そして次の世代の楽器ビルダーやミュージシャンのためにより良い世界を残すということです」(一部抜粋)

島村楽器

Taylor LTD EG Academy 12e

110,000円

※2020.08.25現在の価格です。

問い合わせ先/島村楽器株式会社
https://www.shimamura.co.jp/

※掲載している情報は、2020年8月25日時点のものです。

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