ジュエリーブランドの「ANNA DIAMOND」が、六角形の構造美から着想を得た新コレクション「Rokka Collection」を8月30日(土)にリリースした。同日に、日本初の取組みとして、アコヤ貝由来の釉薬を使用した陶器の販売もスタートしている。
ELEMINIST Press
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ジュエリーブランドの「ANNA DIAMOND(アンナ ダイアモンド)は、自然界にひそむ六角形の構造美から着想を得た新コレクション「Rokka Collection」を、8月30日(火)にリリースした。
また同商品の発売を記念し、9月3日(水)から16日(火)まで、「ISETAN SALONE」にてポップアップが開催されている。
雪の結晶や蜂の巣、水の分子など、自然界には美しい六角形が存在する。人の手ではとうていかなわない自然の創造力に畏怖と敬意をもち、支配しようとするのではなく役割を理解する姿勢を、同コレクションは提示している。
素材には、廃棄された携帯電話やパソコンに含まれる有用な金属資源を再活用した“リファインメタル(SV925)”を採用。
金・銀・水銀などの金属資源は有限であり、地球の全埋蔵量の70%以上がすでに採掘しているため、今や“都市鉱山”に眠る量のほうが多いとされている。同ブランドでは都市鉱山から生まれる金属に新たな命を吹き込み、ジュエリーとしてアップサイクルさせている。
ダイヤモンドには、人口ダイヤモンド「ラボグロウンダイヤモンド」を採用。
天然ダイヤモンドと成分も化学式も輝きも同じながら、地球の奥深くで長い年月をかけて生まれる天然ダイヤモンドに比べ、ラボグロウンダイヤモンドは研究所で短期間のうちに生成される。児童労働や土地の荒廃、紛争資金といった悲しみの話題から離れたラボグロウンダイヤモンドは、環境にも人にもやさしい素材といえるだろう。
「Rokka Collection」と同日に、真珠を取り終えたアコヤ貝から生まれた釉薬を使用した陶器シリーズ「ほどくお皿」も発売された。
この釉薬はANNA DIAMONDが日本で初めて開発したもので(2025年8月 同社調べ)、本来は廃棄されてしまう貝殻を使用してつくられている。ジュエリートレイ、おちょこ、抹茶ボウルなどにこの釉薬を施し、早朝の海を思わせる淡いアイスブルーに仕上げたコレクションだ。なお、すべてが一点ものである。
陶土には、江戸時代後期に石川県小松市の花坂地区で鉱脈が発見されて以降、現在も採掘され続けている希少な陶石「花坂陶石」を粉砕してつくられた粘土が使用されている。
器の底には、「かけがえのない」「のびのび」など、使い終えたあとに心をほどいてくれるような日本語が、ローマ字でひとつずつ刻まれている。凝り固まった常識やこわばった心をそっと「ほどく皿」になってくれそうだ。
会場 | ISETAN SALONE (東京都港区赤坂9丁目7番4号 東京ミッドタウン・ガレリア1F/2F) |
会期 | 2025年9月3日(水)〜16日(火) |
営業時間 | 11:00~20:00 |
お問い合わせ先/株式会社Breval
https://annadiamond.shop/
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