“理屈”じゃなくて“愛”だった 都内の女子高校生を対象に「サステナブルと愛に関する意識調査」を実施

都内女子高生向けアンケート結果 告知画像

特定非営利活動法人フォーエヴァーグリーンは、高校生向けのサステナブル体験イベント「ピースフォーアース2025」の開催に先立ち、東京都内の女子高校生を対象とした「サステナブルと愛に関する意識調査」を実施。その結果を発表した。

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2025.08.21
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都内の女子高生を対象に「サステナブルと愛に関する意識調査」を実施

特定非営利活動法人フォーエヴァーグリーンは、11月に開催予定の高校生向けのサステナブル体験イベント「ピースフォーアース2025」に先立ち、東京都内の女子高生を対象とした「サステナブルと愛に関する意識調査」を実施した。

調査概要

調査手法授業内で解説し、アンケートを実施
調査地域東京都世田谷区
調査対象 15〜17歳 女性
調査期間2025年5月
有効回答数264サンプル
調査実施東京都某高等学校

質問と結果

1. 「家族や友人、恋人など大切な人のためなら、ごみの分別やビーチクリーン、サステナブルな商品を贈るなどのサステナブルな活動をしたいと思いますか」

質問1の回答結果

対象の高校生のうち78%が「大切な人のためならサステナブルな活動をしたい」と共感した。「愛」や「身近な人への想い」がサステナブルな行動の動機として強く意識されていることがわかる。

2.「大切な人の誕生日や記念日など特別な日に、サステナブル商品を購入したいと思いますか」

質問2の回答結果

特別な日や記念日のギフトとして、サステナブルな商品を選びたいと考える高校生は54%だった。サステナブル消費が贈り物としても広がる可能性が示唆されている。

3.「『サステナブル=愛』として、『大切な人だから贈る』と伝えることで、お互いがより幸せを感じられると思いますか?」

質問3の回答結果

「サステナブル=愛」として贈ることで、より幸せを感じられると答えた高校生は78%にのぼった。サステナブルな選択が「幸せの共有」として受け止められていることがわかる。

4.「サステナブルな取り組みを進めることで、人の幸せやCO2削減、経済成長につながると思いますか?」

質問4の回答結果

サステナブルな取り組みによって「人は幸せになり、CO2は削減され、経済も成長する」と考える高校生は64%。社会や経済への好影響が期待されているとわかった。

5.「愛する人や将来出会うかもしれない大切な人と、また生まれ変わっても会いたいという気持ちから、よりよい未来をつくるためにサステナブルな取り組みをしたいと思いますか」

質問5の回答結果

「生まれ変わってもまた会いたい人たちのために、よりよい未来をつくりたい」と思うと、サステナブルな行動をしたくなると回答した高校生は66%だった。未来世代や大切な人への責任感が、行動の後押しとなっているようだ。

6.「サステナブルをロジック的ではなく、感性に呼びかけることも必要だと思いますか?」

質問6の回答結果

サステナブルをロジック(論理的に)だけでなく、「感性」に訴えて伝えることも必要と考える高校生は67%だった。理屈だけでなく、共感や感情を刺激するアプローチの重要性が浮き彫りになった。

7.「『サステナブルと愛』を結びつけて感性に呼びかけることで、サステナブルな行動や消費につながるきっかけになると感じますか」

質問7の回答結果

「サステナブルと愛を結び付ける」ことで行動や消費につながると感じている高校生は39%と、過半数が下回ったものの、感性への訴求が新たな行動変容のきっかけになる可能性も示唆された。

アンケート調査で見えてきたこと

調査の結果、女子高生のあいだでは、サステナブルな行動の背景に理屈や義務感ではなく、「大切な人への想い」や「幸せをわかちあいたい」という感情が強く影響しているという傾向が明らかになった。

サステナブルな商品をギフトとして選ぶことにも前向きであり、愛情表現や幸せの共有として受け入れられつつあるようだ。

さらに、サステナブルな取り組みが人の幸せやよりよい未来につながるという意識も広がっており、感性に訴えるアプローチが若い世代の行動や消費のきっかけとなる可能性も示されている。

一方で、国や自治体がサステナブルな社会の実現を掲げた政策を推進しているものの、実際には消費者の行動変容は限定的であり、サステナブルな商品・サービスの選択が日常生活には十分に浸透していないのが現状だ。

特定非営利活動法人フォーエヴァーグリーンでは、こうした背景を受け、若者が自分ごととしてサステナブルに関わるきっかけを創出している。11月15日(土)・16日(日)に原宿の「おもはらの森」で開催予定の「SDGs体感エリア『ピースフォーアース』2025原宿 -ハイスクール-」もその一環である。

今年で開催9回目となる同イベントでは、体験ブースや人気インフルエンサーの登壇コンテンツなど、多数の企画を実施予定。サステナブル啓発紙を11万部配布し、リアル開催とともに動画配信も行うなど、情報配信型イベントとしてサステナビリティの重要性を多角的に発信していく予定だ。

イベント概要

「SDGs体感エリア『ピースフォーアース』2025原宿 -ハイスクール-」

期間2025年11月15日(土)、16日(日)予定
※雨天時は翌日または翌週開催予定
場所「おもはらの森」
(東京都渋谷区神宮前4-30-3
東急プラザ表参道「オモカド」5階)
主催特定非営利活動法人フォーエヴァーグリーン
運営ピースフォーアース実行委員会
後援東京都環境局、内閣府(予定)
協力CARTA MARKETING FIRM、パル、ユキハナ、Sumapla、フォーエヴァーグリーンYouth、ブロッサムレポート、ほか
メディアパートナーELEMINIST
公式サイトhttps://www.peace4earth.org/2025-harajuku-high-school

お問い合わせ先/特定非営利活動法人フォーエヴァーグリーン
http://www.forever-green.jp/

※掲載している情報は、2025年8月21日時点のものです。

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