株式会社ボーダレス・ジャパンは、2014年に設立されたレザーブランド「ビジネスレザーファクトリー」を「LIB(リブ)」に改名することを発表した。エシカル消費を日常に届けるエシカルブランドとして展開していくという。
ELEMINIST Press
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株式会社ボーダレス・ジャパンは、バングラデシュに雇用を創出することを目的として、2014年に事業を開始したレザーブランド「ビジネスレザーファクトリー」を、10周年を機に「LIB(リブ)」へ改名することを発表した。
「LIB」というブランド名は「Life Is Borderless」の頭文字をとったもので、「美しく、生きる。」をコンセプトに、社会や環境に配慮した選択肢をより身近にしていくべく、今後はエシカルブランドとして展開していくという。
近年、「社会性」や「環境配慮」に関心をもつ消費者は増加しており、「つくる」だけでなく「選ぶ」ことそのものが社会貢献につながるという価値観が広まりつつある。同ブランドは、このような時代背景のなか、より広くエシカルな視点で商品と暮らしをつなげるブランドへと進化していくことを宣言している。
ファスナーの端を内側ポケットに収めることで、とくに壊れやすいスライダー部分のみを店頭で簡単に交換できる構造にしている
「LIB」では、壊れたら終わりではなく、直して使い続けられることを前提として、リペア可能な製品設計が行われている。
見た目の美しさを損なうことなくパーツ交換や修理が可能な構造を目指し、現在はスライダー修理から対応を開始している。今後は、「すぐにできる修理」の選択肢をさらに広げ、ものを長く大切に使う文化へとつなげていくという。
バングラデシュの自社工場では、手仕事を重視し、適正賃金と安定した雇用を守るクラフトマンシップが尊重されている
バングラデシュの自社工場やブルキナファソの工房では、さまざまな理由により就業が困難なシングルマザーや障がいをもつ人を最優先で採用しており、未経験から技術を学び、職人として自立できる環境づくりに取り組んでいる。
雇用を生み出すことは、働く人の安心につながるだけでなく、その子どもたちの未来にもつながる。子どもたちが教育を受け、自らの夢を描いて成長できる社会を、ものづくりを通じて実現することが「LIB」の目標のひとつとして掲げられている。
「LIB」のものづくりでは、素材選び・製造・物流・販売に至るまで、環境への配慮を大切にされている。
レザーアイテムには、イスラムの祝祭「イード」や日常の暮らしのなかで生まれる副産物の牛革を使用し、廃棄を減らす循環型のものづくりを実践。また、レザーケア用品には、ブルキナファソの女性たちの手で丁寧に精製された自然由来のシアバターが使用されており、地域の雇用にもつながっている。
心地よさとは、単なる「使いやすさ」だけではない。素材や設計における工夫に加え、「この洗濯が誰かの幸せにつながっている」という感覚もまた、日々の心地よさを育むものだというのが、「LIB」の考え方だ。
「LIB」は直営店での接客や、オンラインストアでの丁寧な案内を通して、使う人それぞれの感性に寄り添うことを大切にしていくという。
なお、これまで販売されてきた「ビジネスレザーファクトリー」のロゴが入った製品については、廃棄による環境負荷を避けるため、在庫がなくなるまで販売が継続される。いずれも「LIB」の思想と同様の価値観のもとでつくられた製品であり、品質に変わりはないという。
お問い合わせ先/株式会社ボーダレス・ジャパン
https://www.borderless-japan.com/
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