スターバックス コーヒー ジャパン株式会社は、コーヒー抽出において発生するコーヒーかすのリサイクルについて、リサイクル実施店舗を全国約1,000店舗へ拡大することを発表した。なお、同社は2030年までに全店舗での実施を目指していくという。
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スターバックス コーヒー ジャパン株式会社は、2014年から取り組んでいるコーヒー抽出において発生するコーヒーかすのリサイクルについて、リサイクル実施店舗を全国約1,000店舗へ拡大することを発表した。
スターバックスは日本国内に2,011店舗(※2025年3月末時点)を構えており、そのうちの約半数の店舗でリサイクルが実施されることとなった。
店舗では1日あたり平均約11kg程度のコーヒーかすが発生し、これは店舗から出る食品廃棄物のうち約7割を占める。今回のリサイクル実施店舗拡大により、大型ごみ収集車の積載量に換算すると約700台分に相当する、年間約4,000トンの廃棄物削減が期待できるそうだ。
なお、同社は2030年までに、全店舗でのコーヒーかすリサイクル実施を目指すべく、今後もリサイクル店舗の拡大を進めていくという。
スターバックスでは2014年3月から、「コーヒーかすリサイクルループ」というリサイクル方法を採用している。
これはコーヒーかすを加工して、畑の土に混ぜるたい肥や牛の飼料にリサイクルするというもので、その飼料で育てられた野菜や牛のミルクの一部が、スターバックスのフードやビバレッジ(※水以外の飲料)の原材料の一部に使われることで、循環を生み出している。
店舗で排出されたコーヒーかすを、分別・脱水し、腐敗防止処理を施したあと、有価で酪農家へ提供する取り組みも行なっている。提供されたコーヒーかすはたい肥として活用され、乳生産に役立てられる。
なお、輸送時のトラックの輸送効率にも配慮されているという。
日頃からスターバックスでは地域コミュニティとのつながりを大切にしてきたが、そのなかで生まれた近隣農家や学校などとの共同の取り組みとして、土壌を豊かにするたい肥などにコーヒーかすを活用してもらう取り組みを全国で展開している。
スターバックス店舗が入居する施設や周辺地域において、資源循環サービスを提供する廃棄物処理業者と協力し、コーヒーかすのリサイクルを進めることで、環境負荷の提言に貢献している。
同社は今後もそれぞれの店舗や地域に寄り添ったコーヒーかすのリサイクル方法を模索しながら、2030年までの国内全店舗でのリサイクル実施を目指し、廃棄物削減に取り組んでいくという。
また、リサイクルから生まれた地域とのつながりを通じて、心豊かな地域社会を実現するべく、地域コミュニティとともに、これからの未来をつくる仲間も増やし続ける方針だ。
お問い合わせ先/スターバックス コーヒー ジャパン株式会社
https://www.starbucks.co.jp/
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