アメリカ発のECOブランド「PARKS PROJECT」を展開する株式会社National Park Solutionsは、沖縄県の「やんばる国立公園」での活動を本格始動すると発表した。今後は地域イベントを通じて、公園の認知度向上とブランディングに取り組むという。
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アメリカ発のECOブランド「PARKS PROJECT」を展開する株式会社National Park Solutionsは、昨年90周年を迎えた沖縄県の国立公園「やんばる国立公園」をはじめ、沖縄県内での活動を本格始動すると発表した。
今回同社は、希少な固有種が生息する亜熱帯の森と、独自の地域文化が魅力の「やんばる国立公園」にフォーカスし、地域ブランディングによる商品の購入から、自然環境保全への気軽な寄付貢献、公園内での保全活動へとつなげていくという。
同社は、2025年3月29日・30日の2日間、今帰仁村(なきじんそん)エリアにあるレストラン「Awayk」にて、「やんばる国立公園」をテーマとしたポップアップストアをオープンしていた。
ポップアップストアでは、同国立公園をモチーフとした「PARKS PROJECT」のアイテムを展開。さらに、プロジェクトの内容も紹介し、地域の観光協会や自治体関係者、地域企業やプレイヤーなどとの交流も図った。
2024年の沖縄県の年間入域観光客数は966万人(前年比+17%)と、コロナ禍以前の95%まで回復。一方で、「やんばる国立公園」をはじめとする北部エリアへの誘客は少ないのが現状である。
また、ビーチクリーン活動は盛んな一方、森林や川などへの取り組みは決して多いとはいえない。「やんばる国立公園(世界遺産登録:2021年)」をブランド化することで、国立公園の利用推進を軸とした、持続可能な地域振興モデルを構築するねらい。
「PARKS PROJECT」のアイテムやアートの展示、活動の紹介などを通じて、地元の若年層に国立公園の魅力を発信するねらいもあった。
新作「Yambaru T‑Shirts」「Yambaru Bandana」など、「持ち帰れる国立公園」、「購入することで参加できる保全活動」をベースに、国内外へ向けた「サーキュラーなお土産」を展開。
やんばる(沖縄県沖縄本島北部地域)は2021年、奄美・徳之島・西表島とともに、「ユネスコ世界自然遺産」に登録された。国内最大級の亜熱帯照葉樹林や、ヤンバルクイナ、ノグチゲラ、ケナガネズミといった希少な固有動植物が生息する生物多様性の宝庫として、国際的注目が高まっている。
一方、自然環境を保護・保全を推進する国立公園としての認知や取り組みは不足している。「やんばる国立公園」を機に、「西表石垣国立公園」、「慶良間諸島国立公園」と、沖縄が「ナショナルパークツーリズム」の拠点となることを目指す。
観光客の増加に伴い、自然への負荷も拡大するなか、国立公園が抱えるさまざまななコストの増加も課題となっている。
自然を大切に思う人々のコミュニティブランドである「PARKS PROJECT」は、ともに「興味を持ち、楽しみ、守っていく」仕組みを目指し、地域経済と環境保全を同時に成長させることを目標としている。
「PARKS PROJECT」は、「Leave it better than you found it(訪れた時よりもよりよい状態で残そう)」をスローガンとして掲げている。今後も、これをテーマに活動を続けていく予定だ。
3月に開催された地域イベントをきっかけとして、観光で盛り上がる沖縄県における「やんばる国立公園」の認知度向上とブランディングに取り組み、地域と連携しながら、若年層を中心とした環境保全と利用推進の両立を目指した活動を推進していくという。
お問い合わせ先/株式会社National Park Solutions
https://nationalpark-s.co.jp/
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