YKK株式会社はアルミ合金ファスナーを環境配慮型ファスナーとするべく、今後は材料として調達するアルミニウム合金線の全量を、「低炭素アルミニウム」に切り替えると発表した。これにより、ファスナー完成までに発生する温室効果ガスの排出量が大幅に削減できると予想される。
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YKK株式会社は、アルミ合金ファスナーアイテムすべてを環境配慮型ファスナーとすべく、ファスナー用に調達するアルミニウム合金線の全量を、「低炭素アルミニウム」由来に切り替えることを発表した。
同社は、アルミニウム材料の製造を担う、住友電気工業株式会社と富山住友電工株式会社との三社間で、「低炭素アルミニウムの利用に関する契約」に合意し、2024年度よりアルミ合金ファスナーの材料として「低炭素アルミニウム」を使用した合金線の調達を開始し、順次適用を拡大してきた。
今回、さらなる拡大として、アルミ合金ファスナー用材料の一部ではなく、全量を「低炭素アルミニウム」に切り替えることが改めて発表された形だ。
YKK株式会社は、2050年までに「気候中立(※企業の活動で排出される温室効果ガスの総排出量を、吸収量やそのほかの削減量を差し引き、実質ゼロとすることを目指す取り組み)」を達成するための持続目標である「YKK サステナビリティビジョン 2050」を掲げている。
そのなかで、「気候」「資源」「水」「化学物質」「人権」の5つのテーマによる目標を設定し、それぞれに関連する10項目のSDGs達成に向けた取り組みを行なっている。今回は「気候」テーマに属するものだ。
「気候」テーマでは、「SBT イニシアティブ」によって認定されたネットゼロ目標のもと、自社とサプライチェーンにおける温室効果ガスの排出量を2050年までに、Scope1、2において90%削減、Scope3においては90%削減(※ともに2018年度比)とする取組みを推進している。
アルミ合金ファスナーの材料を「低炭素アルミニウム」に全量置き換えることによって、Scope 3における排出削減目標の実現が期待できそうだ。
お問い合わせ先/YKK株式会社
https://www.ykk.com/
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