【最新2025年】平均寿命の世界ランキング　寿命が長い国と短い国はどこ？

平均寿命とは

平均寿命とは、人が生まれてからあと何年生きられるかを示した平均値。日本では、厚生労働省が統計結果を発表している。

健康寿命と平均寿命

平均寿命が、人が生まれてから何年生きられるかを示しているのに対し、健康寿命は健康に生活できる期間を示している。平均寿命に目がいきがちだが、QOL（生活の質）を考慮することが重要であるという認識から、人の生存期間について「健康な期間」と「不健康な期間」にわける考え方が根付いている。健康寿命は一般的に平均寿命よりも短い。

平均余命と平均寿命

平均余命と平均寿命は、どちらも寿命に関する指標だ。平均余命は、ある年齢の人があと何年生きられるかを示した数値であるのに対して、平均寿命は０歳の時点で何年生きられるかを示している。平均寿命は、０歳の時点における平均余命だ。

世界の平均寿命は「71.4歳」　健康寿命は「61.9歳」

WHO発表の「World health statistics 2025: monitoring health for the SDGs, sustainable development goals」によると、世界185か国の平均寿命は「71.4歳」。健康寿命は「61.9歳」だった（※１）。

世界の平均寿命

世界の健康寿命

2025年 最新・世界平均寿命ランキング

WHO発表のデータから、世界185か国の平均寿命をランキング形式でまとめた（男女合計）。

寿命が長い国は？　日本は世界１位

日本は長寿国で知られているとおり、世界平均寿命ランキングで１位だ。84.46歳という平均寿命は、世界平均の71.4歳と10歳以上の大きな差がある。２位はシンガポール（83.86歳）、３位は大韓民国（83.80歳）と、上位トップ３がアジアの国々が占める結果となった。

これ以外の上位国をみても、先進国で占められているのがわかる。平均寿命の長さには、食事、医療・福祉、生活の質などのさまざまな要素が影響するため、当然の結果といえるかもしれない。

寿命が短い国は？

一方で、寿命が短い国には、レソト（51.48歳）、中央アフリカ共和国（52.31歳）、ソマリア（53.95歳）などが並んだ。寿命が長い国と比べると、20歳以上もの大きな差がついている。世界の平均寿命をエリアごとに見ると、アフリカ諸国がもっとも寿命が短い。十分な食糧がないことや、衛生面で問題があることや医療の体制が整っていないことなどが大きく影響しているものと考えられる。

新型コロナの影響で世界平均寿命がダウン

2025年にWHOが発表した世界平均寿命のレポートは、2021年のデータをまとめたものだ。過去３年間の平均寿命の推移は下記の結果となった。

WHOのレポートによると、2000年から2019年の19年間に平均寿命は6.3歳増加したが、2021年に平均寿命が前年より減少したのは、世界的に広がった新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の影響だ。

世界の平均寿命はあくまでも数値であり、国によってかなりバラつきがあるとわかるだろう。日本では「人生100年時代」と言われる一方で、平均寿命が50歳前半の国もある。日本でも格差が広がっていることが指摘されているが、世界では国ごとの格差もかなりあることは変わりがない。世界平均寿命ランキングをきっかけに、寿命が短い世界の国々では何が起きているのか、目を向けることも必要ではないだろうか。

※１ World health statistics 2025: monitoring health for the SDGs, sustainable development goals｜WHO