日本コカ・コーラと静岡県掛川市が水資源の健全性向上を目指す活動をスタート

茶葉栽培のイメージ写真

日本コカ・コーラ株式会社と静岡県掛川市は、2024年7月に締結した連携協定に基づき、環境にやさしい栽培による茶や米などの品質向上と収量増加を目指す研究をスタートした。この研究は、日本のコカ・コーラシステムが農業サプライチェーン周辺流域の健全性向上を支援する取り組みの一環である。

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2025.05.19
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日本コカ・コーラと静岡県掛川市が、農業生産における環境負荷低減と水資源保全を目指す活動を開始

日本コカ・コーラ株式会社と静岡県掛川市は、2024年7月に締結した「農業生産に由来する環境負荷の低減と水資源の保全を目的とした活動に関する連携協定」に基づき、環境にやさしい栽培による茶や米などの品質向上と収量増加を目指す研究をスタートした。

同研究の遂行を目的に、掛川市と「静岡県農林技術研究所茶業研究センター」、「掛川市農業協同組合」を構成員とするコンソーシアム(※共通の目的を持つ複数の組織による共同体)が設立された。

今後は3年間の計画のもと、コンソーシアムを通じて、より環境にやさしい農法の推進に向けた現地実証試験を、掛川市内で行っていくという。

茶葉栽培のイメージ写真

なお、同研究は、日本のコカ・コーラシステム(※)が農業サプライチェーン周辺流域の健全性向上を支援するための取り組みの一環である。

掛川市には、日本コカ・コーラの優先原材料の1つである「茶葉」において、茶農家を含めたサプライチェーンが連携協定締結時点から存在し、かつ日本コカ・コーラ製品への茶葉の使用実績もあった。同社は、掛川市との連携協定のもと、持続可能な農業の実現を通じた、農業サプライチェーン周辺流域における水資源の健全性向上を目指していくという。

※ 原液の供給と製品の企画開発、マーケティング活動を行う日本コカ·コーラ株式会社と、製品の製造・販売などを担う5つのボトラー会社および関連会社で構成されたビジネス全体

研究概要

現地の課題を踏まえ、以下の4項目について研究が実施される予定だ。

1.収量・品質向上に向けた有機液肥施用時期の検討 ※1
2.有機栽培ほ場での枝条管理による生葉熟度の均質化 ※2
3.有機栽培ほ場での被覆栽培方法の確立 ※3
4.有機栽培ほ場での個別技術を組み合わせた病害虫防除体系の実証 ※4

※1 一番茶収量・品質の向上に最適な有機液肥の施用時期について研究予定。
※2 出荷される生葉熟度の調査、摘採適期判別技術の検証、整せん枝技術による一番茶生育の制御により、出荷される生葉熟度の均質化について研究予定。
※3: 静岡県内主力品種である有機栽培「やぶきた」の被覆開始時期の違いがてん茶収量や品質に及ぼす影響、また一番茶および二番茶をてん茶の生産用に「やぶきた」を長期被覆処理した時の秋季における生育および秋整枝量に及ぼす影響について研究予定。
※4 有機栽培で問題となっている炭疽病などの防除方法について研究予定。

お問い合わせ先/日本コカ・コーラ株式会社
http://www.cocacola.co.jp/

※掲載している情報は、2025年5月19日時点のものです。

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