発酵技術を用いて社会課題解決を目指すオリゼが「B Corp認証™︎」を取得

株式会社オリゼとビーコープのロゴ

日本の伝統的な発酵技術を用いて社会課題解決を目指す株式会社オリゼは、環境や社会に配慮した公益性の高い企業へ送られる国際的な認証制度「B Corp認証」を2025年2月に取得した。同社は発酵アップサイクル、地域に根付いたビジネスモデル、経営の透明性においてとくに高い評価を得た。

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2025.03.06
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オリゼが「B Corp認証」を取得 持続可能な食の未来に貢献する企業として

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インナービューティブランド「フードコスメORYZAE」や、砂糖代替甘味料「オリゼ甘味料」などを展開する株式会社オリゼは、社会や環境に配慮した公益性の高い企業を評価する国際的な「B Corp認証」を、2025年2月に取得した。

B Corpとは、2006年にアメリカで創設された非営利団体「B Lab」が運営する認証制度。
B Corp認証を受けるためには「Bインパクト・アセスメント」が必要となり、ガバナンス・従業員・地域社会・環境・顧客という5つの分野を用いた採点において、厳格な評価基準をクリアする必要がある。

2025年2月時点で、日本では50社以上がB Corp認証を取得しており、食品事業者はそのうち6社である。今回、株式会社オリゼは、持続可能な食の未来に貢献する企業としての高評価を得て、そのうちの1社として名を連ねることとなった。

B Corp認証取得が「FIVE WIN」の理念を深化させる機会に

株式会社オリゼの掲げるFIVE WINの経営理念

株式会社オリゼは、「世界中を発酵させ、循環する社会を実現する」ため、「FIVE WIN」の経営方針を掲げている。

日本の伝統発酵技術と麹をアップデートさせることによって発酵の新たな価値を創造することで、生活者・生産者・地球環境・伝統文化、そしてオリゼへと還元するという考えだ。

同社にとってB Corp認証は、単なる認証取得ではなく、この「FIVE WIN」の経営理念を体現し、発酵技術を軸とした循環型社会を実現するための意思表明であるという。

事業活動や社会、環境へ与える影響を考えながら、よりよい未来を創ることを使命とする株式会社オリゼは、B Corp認証取得が同社の姿勢を評価するものであり、経営理念をさらに深化させる機会となったと発表している。

B Corp認証取得において高く評価された点

オリゼ甘味料イメージ写真

株式会社オリゼは、B Corpの基準である評価エリアのうち、とくに以下の3つの分野における取り組みが、B Corpの理念と深く結びつき、高い評価を得た。

①発酵アップサイクル:食品ロスを価値に変える

象印・坂ノ途中とのコラボレーション

同社は発酵技術を活かし、「捨てられるもの」に新たな価値を生み出すことで、食品ロス軽減に貢献し続けている。具体的には、花王、象印、坂ノ途中などとコラボレーションし、さまざまなアップサイクル商品を製造した。

B Corpの環境基準においては、食品ロスを資源へと転換する同社のビジネスモデルが高く評価された。

②地域に根付いたビジネスモデル:発酵が共生を生む

株式会社オリゼは、都市部のみならず、地方の農業従事者や伝統産業メーカーと地域活性化や雇用創出に取り組んできた。取引の割合としては、栃木県や静岡県が高く、地域資源を活かした製品開発や、地元の雇用支援を行っている。

B Corpのコミュニティ評価基準において、こうした「地域とともに発展するビジネスモデル」が高く評価された。

③経営の透明性:企業活動も「発酵」する

「発酵」が環境と調和しながら新たな価値を生み出し続ける循環のプロセスであることと同様に、株式会社オリゼの経営も、透明性を保ち、関わる人々との信頼を深めながら、持続的な成長を大切にしている。

同社の経営意思は常にオープンであり、従業員・取引先・地域社会とともに成長し続ける企業文化を築いている。B Corp取得も、トップダウンではなく、社員有志によるボトムアップで実現したものであり、こうした経営の透明性も高く評価された。

同社は今後もオープンな情報共有と組織の発酵によって、持続可能な企業づくりを促進していくという。

お問い合わせ先/株式会社オリゼ
https://www.oryzae.site/

※掲載している情報は、2025年3月6日時点のものです。

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