キユーピーと日清オイリオグループによる使用済み油付きPETボトル回収 目標を上回り約175kgの回収を達成

回収ボックスの写真

キユーピー株式会社と日清オイリオグループ株式会社は、食用油やドレッシングなどの油が付着した使用済みPETボトルの資源循環を目指し、「イオン株式会社」協力のもと千葉市内の8店舗に回収ボックスを設置し、実証実験を実施。その結果、目標を超える約175kgもの回収量を達成した。

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2025.02.25
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キユーピーと日清オイリオグループが使用済み油付きPETボトル回収の実証実験結果を公開 目標を上回る回収量に

キユーピー株式会社と日清オイリオグループ株式会社は、食用油やドレッシングなどの油が付着した使用済みPETボトルの資源循環を目指し、イオン株式会社協力のもと、千葉市内の「イオン」「イオンスタイル」8店舗に回収ボックスを設置する実証実験を、2024年5月29日(水)から11月30日(土)の約半年間実施した。

回収ボックスの写真

「イオンスタイル幕張ベイパーク」に設置された回収ボックス

2月18日(火)、キユーピー株式会社は実証実験の結果を発表。回収目標重量を大きく上回り、およそ175kgもの回収量を達成したことを報告した。

「使用済み油付きPETボトル回収実証実験」概要

回収目的・使用済み油付きPETボトルの資源循環実現に向け、排出量や汚れ具合などの検証を行うこと
・生活者に「油付きPETボトルは燃えるごみやプラスチックごみではなく資源になりうる」という認識を与えること
回収期間2024年5月29日(水)~11月30日(土)
回収拠点「イオンスタイル幕張新都心」、「イオンスタイル幕張ベイパーク」
「イオンスタイル鎌取」、「イオンスタイル検見川浜」
「イオン海浜幕張店」、「イオンマリンピア店」、「イオン稲毛店」
「イオンスタイル千葉みなと」
回収対象家庭で使用したドレッシングや食用油の油付きPETボトル
※キユーピー、日清オイリオグループ以外の製品も対象に含む

なお、回収ボックスは各店舗の「リサイクルステーション」周辺に設置され、廃棄時における生活者の行動実態の把握に活かされた。

「使用済み油付きPETボトル回収実証実験」結果

回収結果のグラフ

今回の回収実証実験では、回収目標重量が100kgに設定されていたのに対し、約175kg、本数にしておよそ5,500本もの油付きPETボトルが回収された。

取り組みを通してわかったこととして、同社は以下の3つを挙げている。

1.生活者の資源循環に対する関心の高さ
回収された油付きPETボトルは、ほとんどが事前に周知した出し方にのっとったきれいな状態であった。また、回収量は実施期間が経過するほどに増加し、取り組みに対する生活者の関心度の高さが推察できた。

2.回収対象を正確に伝えることの難しさ
今回の回収対象はPETボトルのみだったが、回収対象ではないPE(ポリエチレン製)ボトルも多く回収された。
「PET」「PE」などのプラスチック材質に関する言葉への生活者の認知度は高くなく、「プラスチック」と広くとらえられてしまうことがわかった。

3.継続的に伝えることの大切さ
実証実験開始から約3ヶ月が経過した頃、「出し方」を示すチラシを店舗周辺の地域へ配布したり、「透明ボトルが対象、半透明ボトルは対象外」といった回収対象の表現を工夫したりといった取り組みを行なった。
取り組み後は油付きPETボトルの回収量が増え、対象外ボトルの回収割合に減少傾向が見られたという。

なお、今回の実証実験によって回収された使用済み油付きPETボトルは、再生利用予定はないものの、これからの技術検証に活用されるという。今後どのように資源循環へとつなげられるのか、2社の取り組みに期待したい。

お問い合わせ先/キユーピー株式会社
https://www.kewpie.com/

※掲載している情報は、2025年2月25日時点のものです。

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