東京建物株式会社が『ZEH-M』分譲マンション「Brillia深沢八丁目」を竣工　大規模建築物として日本初

東京建物株式会社による『ZEH-M』分譲マンション「Brillia深沢八丁目」が竣工　東京・桜新町で

東京建物株式会社は、東京都世田谷区、東急田園都市線「桜新町」ほど近くに、分譲マンション「Brillia 深沢八丁目」を竣工した。

同物件は、地上３階建て、総戸数38戸の分譲マンションであり、「ZEH-M（ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス・マンション）」の最高ランクの基準に適合する、日本で初めて竣工した大規模建築物でもある。

「ZEH-M（ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス・マンション）」とは？

「ZEH（ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス）」とは、太陽光発電などによって家庭で生み出されたエネルギーが、家庭でのエネルギー消費量を上回ることを目指した住宅のこと。「ZEH-M」は、マンションタイプのZEH住宅を指す。

経済産業省では、一次エネルギー消費量削減率に応じて「ZEH-M（ゼッチマンション）」、「Nearly ZEH-M（準ゼッチ・マンション）」、「ZEH-M Ready（ゼッチ・マンション・レディ）」、「ZEH-M Oriented（ゼッチ指向型マンション）」の４ランクに分けて定義しており、年間の一次エネルギー消費量の収支が正味ゼロ以上となる「ZEH-M」はその最高ランクにあたる（※）。

※経済産業省 省エネルギー庁：ZEH（ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス）に関する情報公開について

東京建物グループでは、中長期目標として「CO2排出量を2030年度までに、Scope１（直接排出）・Scope２（エネルギー起源の間接排出）は46.２％削減、Scope３（自社事業の活動に関連する他社の排出）は40％削減 ※いずれも2019年度比 し、2050年度までにネットゼロ実現」を掲げ、脱炭素社会実現に向けた取り組みを推し進めている。

住宅事業においては、分譲・賃貸問わず新築するすべてのマンションにおいて「ZEH」とすることを開発目標としており、2025年内に累計26棟が竣工予定なっている。また、太陽光発電やEV自動車設備の基準は、東京都の基準を上回る数を設定しており、原則として全物件への導入を促進しているという。

今回竣工した「Brillia 深沢八丁目」は、高い断熱性能による「省エネルギー」と、太陽光パネルや家庭用燃料電池「エネファーム」による「創エネルギー」を組み合わせることにより、住棟全体の一次エネルギー消費量削減率が101％見込めるという。

さらに、住戸ごとの一時エネルギー消費量削減率も100％以上となり、「ZEH」における２つの基準を満たしている。

災害時のレジリエンスを向上させる設備

災害時の対策が充実していることも同物件の大きな特徴だ。

住戸内のリビングには、太陽光パネルや「エネファーム」から給電される停電時専用のコンセントが設置されており、停電時にも電力利用が可能。

さらに、マンション内の駐車場全13区画は、太陽光発電・蓄電池と連携した「EV充電区画」となっており、非情の際にはEV自動車から共用部照明などへの電力供給が可能な「V２H（Vehicle to Home）」設備を併設している。

共有部には地域のアートや廃棄物削減に取り組めるステーションを設置

共有部にはそのほかにもサステナブルな取り組みがみられる。たとえば、従前の土地利用が「日体幼稚園」であったことから、砂場の砂を活用したアート作品や、世田谷区の保存樹木であったアカマツを使った作品を設置するなど、土地の記憶を昇華させるアート作品が設置されている。

また、東京建物株式会社が展開する、マンションにおける廃棄物削減の取り組み「すてないくらしプロジェクト」を実施し、同物件では、廃食油を回収しリサイクルする「廃食油回収ボックス」のほか、空間デザインの力でごみ分別や衛生環境といった課題解決目指す「通いたくなるごみ置き場『GOMMY』」を設置している。

物件概要

住所：東京都世田谷区深沢八丁目70番18（地番）
アクセス：東急田園都市線「桜新町」駅 徒歩９分
敷地面積：2,938.11平方メートル
延床面積：3,412.37平方メートル
構造・規模：鉄筋コンクリート造・地上３階建て（全38戸）
竣工：2024年12月26日
設計：大末建設株式会社 一級建築士事務所
施工：大末建設株式会社
デザイン監修：株式会社牛込昇建築設計事務所
引渡開始予定日：2025年２月28日（予定）
公式サイト：https://fukasawa38.brillia.com/

お問い合わせ先／東京建物株式会社
https://tatemono.com/