シチズン「光発電エコ・ドライブ時計」の文字板が再生ポリカーボネートに切り替えへ 2027年までに80%採用を目指す

シチズン光発電エコ‧ドライブ時計

シチズン時計株式会社は、「光発電エコ・ドライブ時計」が搭載された腕時計のポリカーボネート文字板の素材を、100%リサイクル材を使用した「再生ポリカーボネート」に切り替えることを発表した。2025年春より発売を開始し、2027年には80%の採用を目指すという。

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2025.01.29
SOCIETY
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シチズン時計株式会社が「光発電エコ・ドライブ」搭載腕時計の文字板素材の再生ポリカーボネートへの切り替えを発表

「シチズン時計株式会社」は、「光発電エコ・ドライブ」を搭載した腕時計のポリカーボネート文字版の素材を、リサイクル素材を100%使用した「再生ポリカーボネート」に切り替えることを発表した。

シチズン光発電エコ‧ドライブ時計

「光発電エコ・ドライブ」とは、太陽光や室内の照明などの光を電力に換えて時計を動かし続ける、シチズン独自の技術。1976年に世界初の太陽電池式アナログクオーツウオッチ「クリストロンソーラーセル」を発売して以来、同社はおよそ50年にわたり光発電のパイオニアとして業界を牽引し続けている。

シチズンブランドの腕時計のうち「光発電エコ・ドライブ」は7割以上に搭載されているが、そのほとんどには文字板の下にソーラーセルが設置されており、ソーラーセルに光を透過させるため、素材にはポリカーボネートが多く採用されている(※白蝶貝や和紙を使用しているモデルも一部あり)

現在同社はサステナブル素材の採用拡大に積極的に取り組んでおり、このポリカーボネートを再生素材にシフトすることを宣言した。

サステナブル素材の採用拡大を目指すシチズン 「再生ポリカーボネート」採用で同モデルのCO2排出量を約90%削減へ

「シチズン株式会社」は、持続可能な社会の実現へ向け、廃棄予定であったパイナップルの葉やリンゴの皮などを使用した植物由来の合成皮革や、「レザーワーキンググループ(LWG)」認証のタンナー(製革業者)から仕入れた革を採用するなどの取り組みを行っている。

※LWG認定:イギリスに本部をもつレザー業界の環境保護団体「Leather Working Group」による認定。革の生産における環境対策による審査を受け、厳格な国際基準を満たした製革業者にのみ与えられる。

エコドライブ

さらなるサステナブル素材の採用拡大として、シチズンが着目したのが、ポリカーボネート文字板。時計の顔である文字板において重要視される耐久性や光透過率、外観の美しさなどで、従来品に引けを取らない品質とするべく、2020年よりリサイクル素材100%の「再生ポリカーボネート」の開発を続け、2023年には限定モデルに使用された。

「再生ポリカーボネート」に切り替えることにより、「光発電・エコドライブ」搭載モデルぬおけるCO2排出量を、およそ90%削減することができるという。近年の脱炭素への意識の高まりを受け、今後は同モデルの新製品には「再生ポリカーボネート」の文字板を採用することを宣言した。

なお、「再生ポリカーボネート」文字板採用モデルは、2025年春より順次発売予定。2025年度までに国内外で発売される「光発電エコ・ドライブ」の新製品うち50%への採用を目指し、2027年度には80%採用を目指すという。

お問い合わせ先/シチズン時計株式会社
https://www.citizen.co.jp/

※掲載している情報は、2025年1月29日時点のものです。

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