ピーコックストア全36店舗が家庭からの廃食油回収をスタート 回収後は国産SAFの原料に

ピーコックストアの廃油回収

スーパーマーケットチェーンの「ピーコックストア」が、家庭からの廃食油の回収を10月30日(水)より開始した。回収された廃油は、日本航空(JAL)による持続可能な航空燃料「SAF」製造に関するプロジェクト「すてる油で空を飛ぼう」に活用される。

ELEMINIST Press

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2024.11.01

ピーコックストアが国産SAFの原料となる廃食油の回収を全店舗でスタート

廃食油回収ボックス

イオンマーケット株式会社が展開するスーパーマーケットチェーン「ピーコックストア」は、10月30日(水)より、一部店舗に回収ボックスを設置し、家庭から出る廃食油の回収を開始した。回収ボックスは今後全店に設置され、合わせて36店で廃食油の回収が行われる。

回収された廃食油はJALの「すてる油で空を飛ぼう」プロジェクトのSAF原料へ

JALとピーコックストアのロゴ

「ピーコックストア」を展開するイオンマーケットは、リサイクル商品や無添加商品などの無理なく環境負荷を軽減させる商品を取り扱うなど、環境への取り組みを着実に進めている企業だ。

今回イオンマーケットは、2050年までにCO2排出量実質ゼロ(ネット・ゼロエミッション)を目指し、航空機の脱炭素化を推進する日本航空株式会社(JAL)と提携。「ピーコックストア」で回収された廃食油が、JALが環境への取り組みの一環として実施する、「SAF」製造に関するプロジェクト「すてる油で空を飛ぼう」にて活用される。

廃油回収のプロセス

「SAF」とは「Sustainable Aviation Fuel」の略で、原料の生産・収集・製造・燃焼までのサイクルで、従来の航空燃料に比べ温室効果ガスの排出量の大幅削減が期待でき、既存のインフラをそのまま活用できる、持続可能な航空燃料。フライトにより発生する環境負荷の低減への貢献が期待されるエネルギーだ。

なお、ピーコックストアで回収された廃食油は、2025年に商用開始予定の国内初となるSAF製造プラントで、SAFの原料として活用される。また、SAF製造プラントの完成までは、植物由来の油脂が原料のディーゼルエンジン用燃料「バイオディーゼル」に活用されるという。

廃食油の回収について

廃食油回収方法

回収場所:「ピーコックストア」店舗内回収ボックス ※10月30日時点では「磯子店」、「洋光台店」、「本郷台店」のみ設置済み。「石川台店」は11月8日設置予定
回収日:原則毎日。店舗の営業時間に準じる回収方法:家庭で集めた廃食油を回収ボックスに直接流し込む
回収対象:常温で液体の植物性油(サラダ油、ごま油、なたね油、コーン油、紅花油、米油、大豆油、ヒマワリ油、オリーブオイルなど)

※掲載している情報は、2024年11月1日時点のものです。

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