使い道のないエコバッグはリサイクルへ 「D&DEPARTMENT」の取り組み

ロングライフをテーマにした「D&DEPARTMENT(ディアンドデパートメント)」は始動以来、ユーザーから回収した紙袋を使ったリサイクルショッパーを活用してきた。その活動を広げ、市場に溢れて廃棄されるエコバッグを生まれ変わらせ活用する、リサイクルエコバッグの使用を開始した。

ELEMINIST Press

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2020.08.05
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活動始動以来リサイクルショッパーに取り組む「D&DEPARTMENT」

リサイクルショッパー

「D&DEPARTMENT(ディアンドデパートメント)」は、デザイナーのナガオカケンメイによって創設された“ロングライフデザイン”をテーマとするストアスタイルの活動体だ。

2000年の始動当時から、ユーザーの協力によりリサイクル紙袋をショッパーとして使用してきた。

まだ使える紙袋を店舗で回収し「D&DEPARTMENT」のロゴシールを貼ることで、リサイクルショッパーとして活用してきたのだ。

ついもらってしまった過剰なエコバッグを救う

山積みになったエコバッグ

始動から20年経ったいま、環境保全への関心の高まりやレジ袋有料化などに伴い、世のなかではエコバッグを目にする機会が増えた。さまざまなブランドや店がデザインに富んだエコバッグを販売している。

それに加え、ノベルティや新しいショッピングバッグとして無料配布される場面が多くなったことが問題視され始めている。

ついもらってしまい、家のなかには使わないエコバッグが増えてしまったという本末転倒な事態に陥っている人も実は多いだろう。

環境保全のために生まれたエコバッグが廃棄されてしまう事態に目をつけた「D&DEPARTMENT」は、廃棄されたエコバッグを救出するプロジェクトを始動した。

プリントメッセージで伝える「自発的リサイクル」の大切さ

リサイクルエコバッグ

救出したエコバッグは洗濯後に「Recycling can’t be done without your effort.(あなたの努力なしではリサイクルできません)」というメッセージをプリントして使用される。

リサイクルして活用するだけではなく、紙袋以上に長く使えるエコバッグだからこそ、ユーザー自身の意識向上を目指す姿は「D&DEPARTMENT」らしい。今後は紙袋とエコバッグの両方を店舗で回収し、郵便でも受け付けていく方針だ。

まずは要らない無料エコバッグはもらわないこと、そして家で余ってしまったら、こうしたリサイクルを活用することで無駄をなくしていくことが循環型社会の一歩だろう。

プラスチックフリーである前に、“ごみ”や“使い捨て”をなくす努力をする「ゼロ・ウェイスト」を意識することが大事なのではないだろうか。

問い合わせ先/D&DEPARTMENT
https://www.d-department.com/

※掲載している情報は、2020年8月5日時点のものです。

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