訪日外国人の防災をサポートする“おもてなし” 「BOSAI UNION PROJECT」2021年春実装

株式会社ヒロモリの社内スタートアップ「Fun to BOSAI Unit(ファン トゥー ボウサイユニット)」は、新規事業「BOSAI UNION PROJECT(ボウサイ ユニオン プロジェクト)」を始動し、訪日外国人を防災の観点でサポートする仕組みづくりを目指す。

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2020.08.07
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BOSAI UNION PROJECTキービジュアル

社会貢献型プロモーションやプラットフォームの企画・開発をする株式会社ヒロモリには、社内スタートアップ「Fun to BOSAI Unit(ファン トゥー ボウサイユニット)」がある。

同組織は、訪日外国人が災害時に適切な行動がとれるよう、防災への意識改革をサポートする新規事業「BOSAI UNION PROJECT(ボウサイ ユニオン プロジェクト)」を始動した。

BOSAI UNION PROJECTは、「さまざまな人や企業・団体が一丸となって、訪日外国人の防災意識を変えるムーブメントを起こし、もしもの時に1人でも多くの命を守ること」を目的とする。

2021年の春からの社会実装に向け、現在、趣旨に賛同する企業や団体を募集中だ。

業界・業種の垣根を越え、みんなで助け合う「仕組み(UNION)」と、災害に必要な情報を確実に届ける「仕掛け(TOOLS)」を通した、訪日外国人の防災サポートを目指していく。

力を合わせる「UNION」と言葉を超えたクリエイティブな「TOOLS」

INFO CHARM

災害に不慣れで土地勘のない一時滞在中の訪日外国人に防災を意識してもらうハードルは、非常に高い。一企業や個人が孤軍奮闘しても災害時には力不足となるだろう。

そこで、訪日外国人と接点のあるさまざまな企業や団体が一丸となり活動する「仕組み」をつくることで、このプロジェクトを具現化していこうと考えている。

また、移動の多い訪日外国人には、携行しいつでもすぐにアクセスできる「装備する」防災が必要だ。緊急時に身を守るための必要な情報を記載した「INFO CHARM」という小型ツールを、訪日外国人に配布する。

直感的に即座に理解できるよう、言語に頼らないインフォグラフィックスでわかりやすく表現し、災害時に自主的に適切な行動をとることを後押しする「仕掛け」だ。

異なるジャンルで活躍するクリエイターとコラボレーションし、一時滞在ゆえになかなか関心の向かない防災というものに気負わず楽しみながら取り組めるきかっけをつくろうとしている点も斬新だ。

防災を通じて新しいコミュニケーションや体験を

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、「非対面でのコミュニケーションが推奨されるいまだからこそ『気持ち・気配りを感じられる瞬間』」が大切なのではないかという思いが込められた、このプロジェクト。

旅の安全を願ってINFO CHARMを渡すことが、我々受け入れ側と、訪日外国人をつなぐ新しい“おもてなし”の形となり、防災を通した新たなコミュニケーションや体験を創出したいというビジョンが掲げられている。

今後また、海外の人たちが日本を訪れることができるようなタイミングとなったときに、こうした「おもてなし」や「思いやり」の心でつながろうとすることは非常に日本らしくすてきな取り組みだと感じる。

問い合わせ先/株式会社ヒロモリ
https://www.hiromori.co.jp/

※掲載している情報は、2020年8月7日時点のものです。

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