まだ美しく楽しめるのに廃棄されてしまうロスフラワーという課題に対し、東急不動産が新たなプロジェクトを開始。広域渋谷圏の物件の各テナントへ贈られた祝い花をアップサイクルし、ドライフラワーにして販売するプロジェクト「祝い巡り花」が始まる。
ELEMINIST Press
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東急不動産株式会社は、同社の広域渋谷圏の物件の各テナントへ贈られた祝い花をアップサイクルし、ドライフラワーにして販売するプロジェクト「祝い巡り花」を2024年8月3日(土)より開始する。
開催場所は「Forestgate Daikanyama(以下、フォレストゲート代官山)」および東急プラザ原宿「ハラカド」(以下、ハラカド)内で「ALL GOOD FLOWERS」が運営する「CIRTY FLOWERS」、「ALL GOOD FLOWERS LAB/KIOSK」にて実施する。
ロスフラワーとは、販売された花々が生活者の手に渡らずに、まだ美しく楽しめる状態であるにもかかわらず廃棄となってしまう花のことで、花き業界で課題となっている。
東急不動産は、贈答・展示を経て、お祝いをするという役目を終えた祝い花も「まだ美しく楽しめる状態だが廃棄される花」、ロスフラワーであると考え、そうした花をアップサイクルし、さらに楽しんでもらうというコンセプトで「祝い巡り花」を開始した。
東急不動産を含め東急不動産ホールディングスでは、環境経営を経営ビジョンとして掲げ、環境先進企業として、脱炭素社会や生物多様性、循環型社会の実現など、新たな価値創造に取り組んでいる。
2022年には、音楽イベントの会場を彩った祝い花を使用し、イベント終了後の廃棄予定の花を、アーティストによってアート作品とし、当社の商業施設である東急プラザ渋谷にて、展示および来館者に配布する「継ぐ花」イベントを実施するなど祝い花のアップサイクルに取り組んできた。
現在東急不動産は、東急グループで定めた渋谷駅から半径約2.5kmの「広域渋谷圏」を対象に、開発プロジェクト「PROJECT LIFE LAND SHIBUYA」において、“人と、はじめよう。”をコンセプトとし、さまざまなステークホルダーとともに価値や文化の創造・発信・集積の循環に取り組んでいる。
今回の「祝い巡り花」は、この広域渋谷圏に2023年10月に誕生したフォレストゲート代官山のテナントであるフラワーショップ「ALL GOOD FLOWERS」とともに実施するサステナブルな取り組みだ。
フォレストゲート代官山や「ハラカド」の開業の際に贈られた祝い花を、一定期間後に回収し、再び祝い花を楽しめるようにドライフラワーへとアップサイクルし、広域渋谷圏内の当社物件で販売することで、生活者の手に届く機会を提供。
このように、広域渋谷圏のなかを祝い花が巡ることでまちにちょっとした幸せをプラスしたいという想いから、プロジェクト名を「祝い巡り花」とした。
広域渋谷圏は、移転したオフィスや、ライブ会場・ブライダル会場・新たに開店する飲食店など、さまざまな業界・業種での祝い花が贈られる場所。今後は、新たなギフトサービスへの展開も含め、当社が展開する物件に留まらない「祝い巡り花」の展開が考えられている。
2023年10月に開業したフォレストゲート代官山では、祝い花を使用してドライフラワーにアップサイクルし、同年12月にトライアルとして販売を行った。実際の花の状態や継続的な生産体制の確認、そして購入した人たちに好評だったことから、プロジェクト化に至った。
ALL GOOD FLOWERSが販売する祝い花を購入すると、最初は一般的な祝い花と同様に施設やオフィスに届きお祝いの役目を果たす。その後、一定期間後にALL GOOD FLOWERSが回収し、ドライフラワーとしてアップサイクル。ALL GOOD FLOWERSの店舗に並び、生活者の手に渡るという仕組みだ。
2023年12月TENOHA代官山での販売の様子
商品名:祝い巡り花
発売日:2024年8月3日(土)
販売場所と営業時間:
・CIRTY FLOWERS(Forestgate Daikanyama内)
東京都渋谷区代官山町20-12/営業時間 11:00~19:00
・ALL GOOD FLOWERS LAB/KIOSK(東急プラザ原宿「ハラカド」内)
東京都渋谷区神宮前6-31-21/営業時間11:00~21:00
概要:
ALL GOOD FLOWERSがアレンジメントをしたお祝い花をドライフラワーに加工した花束。
サイズ:Lサイズ、Sサイズの2サイズ
価格:Lサイズ 2200円、Sサイズ880円
※商品の性質上、数量限定での販売となる。
「本来捨てられてしまうはずだったお花に新たな価値や愉しみ方をもたらす『祝い巡り花』の取り組み。この取り組みを東急不動産とともにはじめ、多様な文化を織りなす渋谷という地に、お花を通じてサステナブルについて考えるキッカケやお花を日常に取り入れるキッカケになることを願っています」
「PROJECT LIFE LAND SHIBUYA」は、「人と、はじめよう。」をコンセプトにした、広域渋谷圏における東急不動産の取り組み。多様な人や企業との共創や、交流の仕組み・場づくりを通じて「創造」「発信」「集積」を循環させ、共感する人や企業とパートナーシップやアライアンスを構築していく。
東急不動産は、2024年度までに渋谷桜丘、原宿・神宮前、代官山、代々木公園エリアで4つのプロジェクトの開業を予定している。広域渋谷圏におけるエリアを連携させ、長期的な視点のもと、まちの魅力を高めていくことを目指す。
東急不動産ホールディングスは2021年に長期ビジョン「GROUP VISION 2030」を発表した。多様なグリーンの力で2030年にありたい姿を実現していく姿勢を表現する「WE ARE GREEN」をスロ ーガンに、「環境経営」「DX」を全社方針として取り組んでいる。
中核企業である東急不動産では「環境先進企業」をめざしてさまざまな取り組みを積極的に進めていて、 2022年末には事業所および保有施設(※3)の100%再生可能エネルギーへの切り替えを完了。2024年3月にはRE100事務局より「RE100」の目標達成を、国内事業会社として初めて認定された。
※3 一部の共同事業案件などを除く。
お問い合わせ先/東急不動産株式会社
https://www.tokyu-land.co.jp/
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