アイカサをコンビニを越えるインフラに「2030年使い捨て傘ゼロプロジェクト for City」開始

アイカサを利用する女性

傘のシェアリングサービス「アイカサ」が「2030年使い捨て傘ゼロプロジェクト」の成果発表を行った。また、街全体で使い捨て傘の削減を目指す「2030年使い捨て傘ゼロプロジェクト for City」も開始し、「傘のいらない街 渋谷」を始動している。

ELEMINIST Press

最新ニュース配信(毎日更新)

サステナブルに関わる国内外のニュース、ブランド紹介、イベントや製品発売などの最新情報をお届けします。

2024.06.26
ACTION
編集部オリジナル

知識をもって体験することで地球を変える|ELEMINIST Followersのビーチクリーンレポート

Promotion

日本の使い捨て傘ゼロを目指す「アイカサ」が“2030年使い捨て傘ゼロプロジェクト for City”開始

「2030年使い捨て傘ゼロプロジェクト」の成果発表会

日本の使い捨て傘ゼロを目指す傘のシェアリングサービス「アイカサ」を運営する株式会社Nature Innovation Group(以下、アイカサ)は、2024年6月19日(水)に、SDGsの達成期限に向けて2022年度に立ち上げた「2030年使い捨て傘ゼロプロジェクト(以下、「2030PJ」)の成果発表会を開催した。

今回、新たに「日本公認会計士協会東京会」と「東京ガス不動産株式会社」が参画し、パートナー企業数が計13社、傘立てのスポット数は全国で約1600箇所を突破、都内の約2駅に1駅(※1)でアイカサが利用可能となった。

また、大手不動産会社や自治体との連携も視野に入れ、街全体で使い捨て傘の削減を目指す「2030年使い捨て傘ゼロプロジェクト for City」も開始される。

世界ワースト1位は日本 年間8000万本の使い捨て傘を消費

日本では年間約1.2億本から1.3億本(※1)の傘が消費されており、そのうちの6割にあたる約8000万本(※2)がビニール傘などの使い捨て傘となっている。

また、そのほとんどが自宅に傘がある状態で予期せぬ雨の際に仕方なく購入される傘であり、資源の無駄や生産から廃棄まで余計なCO2の排出につながっている。

※1 日本洋傘振興協会(http://www.jupa.gr.jp/pages/faq)の調査による
※2 環境へ与える傘の廃棄問題 Environmental issue of Umbrella(サレジオ工業高等専門学校 デザイン学科 価値創造研究室)

プロジェクト概要1: 大手参画パートナーは計13社に

「2030年使い捨て傘ゼロプロジェクト」キービジュアル

2022年度に発足した「2030年使い捨て傘ゼロプロジェクト」は、大手企業などと連携し、SDGsの達成期限である2030年までに、日本で年間約8000万本消費される使い捨て傘の廃棄をゼロにすることを目指したプロジェクト。

各参画企業ごとにオリジナルデザインの傘の制作をはじめ、従業員に対してアイカサの利用を無償で提供するなど、アイカサと共同で使い捨て傘ゼロを目指す取り組みを行っている。

今回、新たに「日本公認会計士協会東京会」と「東京ガス不動産株式会社」が参画し、パートナー企業数は2024年6月現在で計13社となった。

また、アイカサ全体の傘立てのスポット数は全国で約1,600箇所を突破し、都内の約2駅に1駅で利用可能となった。

参画企業
旭化成ホームプロダクツ株式会社
株式会社関電工
サントリーホールディングス株式会社
100BANCH​​(パナソニックグループ主催)
MIRARTHホールディングス株式会社
Rethink PROJECT(JT主催)
日本公認会計士協会東京会
東京ガス不動産株式会社

「for ビルディング」参画企業
三菱地所株式会社
森トラスト株式会社
ジャパンリアルエステイトアセットマネジメント株式会社
東急不動産リート・マネジメント株式会社
東京建物株式会社

新規参画パートナーからのコメント

日本公認会計士協会東京会
「昨今、国内外で SDGsの達成に向けた取組が着実に広く浸透し、その認知率が向上しております。そのようななか、我々、公認会計士も課題解決に向けて積極的に取り組むことがより期待されています。

日本公認会計士協会では、公認会計士の取組をサポートし、貢献の場をさらに広げていき、持続可能な社会の実現を加速させていくために、「SDGs宣言」を策定しております。

傘のシェアリングサービスであるアイカサは、CO2排出量とプラスチック削減に貢献でき環境に配慮したサステナブルなサービスであり、現在、先ほど申し上げました『SDGs宣言』に協会として取り組んでいることから、日本公認会計士協会の地域会である東京会では2030使い捨て傘ゼロプロジェクトへの参画を決定しました」

東京ガス不動産株式会社
「私たち東京ガス不動産は『この街に、新しいうれしさを。』をスローガンとしてESG型不動産開発を掲げ『安心』『快適』『環境との調和』の達成を目指しており、傘のレンタルサービスを通じて環境負荷を軽減し、持続可能な社会の実現に貢献できる本プロジェクトの趣旨に賛同し参加をさせていただきました。

当社はビルを所有する不動産会社であることからレンタル傘立てを設置しやすく、本プロジェクトの主催であるアイカサ様をはじめとしたみなさまと協力することで、持続可能な社会を実現し、未来世代への責任を果たすことができると信じております」

プロジェクト概要2:街全体で使い捨て傘の削減を目指し、コンビニを越えるインフラへ

「2030年使い捨て傘ゼロプロジェクト for City」キービジュアル

2023年度から始動したオフィスビルを対象とした「2030年使い捨て傘ゼロプロジェクト for ビルディング」に加え、6月19日から、自治体との連携も視野に入れ、街全体で使い捨て傘の削減を目指す「2030年使い捨て傘ゼロプロジェクト for City」を開始。

今回、第一弾として、渋谷区、東急不動産HD株式会社と渋谷駅半径600mに100箇所以上の傘立て設置を行う「傘のいらない街 渋谷」を始動。

「傘のいらない街 渋谷」キービジュアル

街全体を巻き込みながら、アイカサがコンビニの店舗数を超えるインフラとなることで、「使い捨て傘ゼロ」を目指すことはもちろん、環境保全に寄与しながら雨の日の経済圏を活性化し、渋谷エリアの資産価値向上を目指す。

渋谷エリアで展開するオリジナルデザインの傘はリサイクル素材

傘の取手も含め、クリアファイルをリサイクルして活用した2種類のオリジナルデザインの傘を作成する予定となっている。

・雨傘
中央から、葉や生き物が飛び交い広がっていくイメージをシルエットイラストで表現。東急不動産の二階堂ふみが登場する企業CMを彷彿させるようなグリーンを活用したさわやかな傘に仕上げた。

・晴雨兼用傘
ビジネスシーンでも使いやすいように、ベーシックな色(ダークグレー)に、東急不動産HDのスローガンである“WE ARE GREEN”と社名、グリーン色をアクセントに。老若男女、年齢問わずさまざまなシーンで活用できるシンプルなデザインに仕上げた。

渋谷の街でつくっていきたい新しい価値

この取り組みにより、以下の2点で価値創出を行い、渋谷エリア全体の資産価値向上を目指す。

渋谷エリア全体の資産価値向上を目指す構図

①脱炭素社会の実現
「アイカサ」の導入により、使い捨て傘を減らし、廃棄物とCO2の削減に寄与する。渋谷エリアでのCO2削減量想定は、年間76.1tとなっている。

②使い捨て傘の減少による景観の向上
雨後の路上や風の強い日には、ビニール傘などの使い捨て傘がポイ捨てされやすく、渋谷区でも同様の状況が多くあると考えられる。そこで、アイカサのスポットを集中的に設置することで、急な雨の日などの使い捨て傘の消費を減らし、渋谷エリアの景観向上を実現する。

プロジェクトの概要3:ごみ清掃員としても活躍するマシンガンズ滝沢氏「ビニール傘のマックスめんどくせぇ」エピソードを披露

「2030年使い捨て傘ゼロプロジェクト」の記者発表会

6月19日(水)に開催した「2030年使い捨て傘ゼロプロジェクト」の記者発表会では、環境省サステナビリティ広報大使であり、一般社団法人ごみプロジェクト代表理事、お笑い芸人マシンガンズの滝沢秀一氏を司会に迎え、梅雨の時期や雨後の街に傘ごみが溢れている現状や傘ごみの処理などについてのトークが行われた。

環境省 サステナビリティ広報大使
マシンガンズ 滝沢秀一氏

マシンガンズ 滝沢秀一氏

1976年、東京都出身。太田プロダクション所属。東京成徳大学在学中の1998年、西堀亮とお笑いコンビ「マシンガンズ」を結成。2012年、妻の妊娠を機に、ごみ収集会社で働きはじめる。ごみ収集の体験をもとにSNSや執筆、講演会などでは発信している。2018年、エッセイ『このゴミは収集できません』(白夜書房)などを上梓したあと、現在までに15冊出版している。2020年10月、環境省『サステナビリティ広報大使』就任。2023年5月、コンビとしてフジテレビ「THE SECOND」で準優勝。一般社団法人ごみプロジェクト代表理事。

6周年記念に再生素材100%の「サステイナブルな傘」の本格提供を開始

ペットボトルの再生素材を100%使用した「サステイナブルな傘」

ペットボトルの再生素材を100%使用した「サステイナブルな傘」

アイカサの6周年記念として、ペットボトルの再生素材を100%使用した「サステイナブルな傘」の本格提供を開始。アイカサは警察庁と連携し、傘の忘れ物があった場合も返却される仕組みとなっているため、再生素材の活用により、サービス全体で環境負荷を低減することが可能となった。「サステイナブルな傘」は順次、新規スポットに設置予定となっている。

傘のシェアリングサービス「アイカサ」について

アイカサを利用する女性

「アイカサ」は“⾬の⽇を快適にハッピーに“と”使い捨て傘をゼロに“をミッションに2018年12⽉にサービスを開始した⽇本初の本格的な傘のシェアリングサービス。

突発的な⾬にもビニール傘をその都度購⼊せずに、駅や街中で丈夫でサステナブルな『アイカサ』を借り、⾬が⽌めば最寄りの傘スポットに傘を返却することでエコに貢献しながら(※2)⼿ぶらで便利に移動ができるのが特徴だ。

現在は、アプリ登録者数55万⼈を超え、東京駅や新宿駅をはじめとした都内全域と関東、関⻄、愛知、岡山、福岡、佐賀など12都道府県で展開し、スポット数1,600箇所以上に設置している。

傘がないことによって移動ができないことや、濡れて不快になることをなくし、⼀⼈⼀⼈が過ごしたい今を過ごせるよう「⾬の⽇のプラットフォーム」としてのインフラを構築、傘をシェアし⼈にも地球にも愛ある社会づくりを構築していくとしている。

※2「アイカサ」を1回レンタルすることにより、CO2約692gの削減に貢献する。

お問い合わせ先/株式会社Nature Innovation Group
https://www.i-kasa.com/

※掲載している情報は、2024年6月26日時点のものです。

    Read More

    Latest Articles

    ELEMINIST Recommends