「SHIFT80×RIN」アップサイクルアート展“I’m still alive”をEARTH+GALLERYにて開催

『I’m still alive みんなは終わりというけれど』キービジュアル

エシカル・コレクティブ「SHIFT80」と株式会社RINがコラボレーションし展覧会『I’m still alive みんなは終わりというけれど』を5月21日から6日間開催する。古着の輸出が社会的・環境的に与える大きな影響や、規格外の花の廃棄問題を知ってもらうための展示を行う。

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2024.05.17
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展覧会「I’m still alive みんなは終わりというけれど」SHIFT80とRINが共同開催

『I’m still alive みんなは終わりというけれど』キービジュアル

株式会社こたつが運営するエシカル・コレクティブ「SHIFT80(シフトエイティ」)が、展覧会『I’m still alive みんなは終わりというけれど』を、5月21日(火)から26日(日)の期間で開催する。

開催場所は「アートを通して地球を考える」をテーマに運営する株式会社アースプラスの「EARTH+GALLERY(アースプラスギャラリー」)だ。

この展覧会は「花のある生活を文化にする」をミッションに掲げている株式会社RINとの、初のコラボレーションイベントとなる。

先進国からアフリカに大量に送られている古着問題、規格外による花の廃棄問題に警鐘

『I’m still alive みんなは終わりというけれど』イメージビジュアル

大量の古着が先進国から寄付や廃棄目的で輸出され、社会的・環境的に大きな影響を及ぼしている。

なかでもケニアはアフリカ最大の古着輸入国(※1)であり、古着の最終処分場とされている。

あふれかえる古着の影響で衣料品の価格は安くなり、繊維産業が打撃を受けていて、輸入古着のうち40%は品質が悪く、そのまま埋め立てられ環境問題を引き起こしているのだ。(※2)

日本国内では、供給される衣料品のうち半数以上(51.8%)が売れ残り、需要に倍する過剰供給は止まっていない。(※3)

また、同様の課題は私たちの暮らしを彩る生花にもある。生花は規格外などの理由から、美しい状態であるにも関わらず、約60%の花が廃棄されているのが現状だ。(※4)

展覧会では、ケニア現地のデザイナーや縫製士とともに古着をアップサイクルしたコレクションを発表し、その利益でスラム支援を行っているエシカル・コレクティブSHIFT80と、まだ美しさがあるにも関わらず廃棄されている花、ロスフラワー®をレスキューしアップサイクルする活動を展開しているRINとが、初のコラボレーション。

ケニアの巨大スラム街キベラの若者とコラボレーションした写真・映像をはじめ、キベラの職人が廃材から生み出した日用品に花をいけた作品、ケニアに送られた古着と日本の着物生地をかけ合わせた新アップサイクルコレクションなどを展示。

販売される写真およびフラワー作品は、原価(プリント代、額装代、送料)をのぞいた全額が、キベラスラムで暮らす孤児や貧困児童の教育費として現地コミュニティに還元される。

これまで見放されてきたものたちから、新たな可能性を見出し、いま、ここに、生きているという希望を見つけてほしいという想いが込められている。

※1 もっとも多く古着を輸入したアフリカの国はケニアで2億5959万ドル(UN Comtrade 2022年)
※2 ‘It’s the industry’s dirty secret’: why fashion’s oversupply problem is an environmental disaster(The Guardian 2024年)
※3 アパレル過剰供給「3つの深淵」狂気はなぜ止められないのか(小島健輔 WWD 2019年)
※4 Flower Waste: How Farm-Direct Flowers Reduce Floral Waste(The Bouqs 2021年)

ごみで溢れたキベラスラム

展示作品の一例:キベラスラムで撮影

古着市場トイマーケット

展示作品の一例:古着市場トイマーケットで撮影

展示内容

インスタレーション「ゴミに花をいける」

キベラスラムで撮影された、ごみであふれかえる写真をプリントした大きな幕。この幕に、参加者がアップサイクルした美しい花々をいけることで変化させていくインスタレーションを行う。(誰でも参加無料)展示終了後、幕は廃棄せずバッグとしてアップサイクルし販売。

Japan × Kenyaエキシビション

ケニアのスラムで暮らす若者とのコラボレーションで製作された写真・動画の展示を行う。写真作品は販売も行う。

アップサイクルファッションマーケット

SHIFT80がケニア現地で古着をアップサイクルしたコレクションをはじめ、南部アフリカのエスワティニで生産されたペーパービーズピアスなどを展示・販売する。

また、キベラスラムの職人が廃材をアップサイクルしてつくりだした生活用品に、河島春佳がロスフラワー®︎でデコレーションした作品も展示・販売。

古着×着物コレクションを着たモデル

古着×着物コレクションの一例

ブックコーナー

持続可能な暮らしを考えるヒントとなりそうな書籍を、実験的プライベート書庫「Daily Practice Books」がセレクト。会場内で自由に読むことができ、購入も可能。

SHIFT80がケニアの若者と制作した新刊『SAME SAME BUT DIFFERENT おんなじだけど、ちょっとちがう』の販売も行う。

特定日開催イベント

スラム在住モデルによるオンライン・キベラガイドツアー

5月25日(土)19:00ごろ、5月26日(日)16:00ごろ開始

ケニアのキベラスラムで暮らすSHIFT80のモデルでアンバサダーでもある、シャロンとロリンズのふたりが地元キベラを生中継、英語でガイド。インタラクティブなオンラインツアーで、つながりを。

Ademba Sharon(アデンバ・シャロン)
Cooperative University of Kenya
2002年生まれ。プログラミングを得意とするモデル。好きなことは、人との交流や旅行。将来の目標は、優れたモデルに成長し、ケニアに自身の撮影スタジオをつくること。他の人々をサポートすること。夢はスラム街を出て世界を旅することと、ナイロビにSHIFT80の店を開くこと。SHIFT80の支援で大学に通学中。

Rolines Otieno(ロリンズ・オティエノ)
University of Nairobi

1992年生まれ。好きなことは旅行、バスケットボール、農業。一番のお気に入りのスポーツはボクシング。モデル、演技、ダンス、DJといった幅広い分野で才能を発揮する。将来は音楽プロデューサーとしてのキャリアを築くこと、DJアカデミーを開設しキベラスラムの才能ある若者たちを支援することを目標としている。夢はキベラだけでなく世界的に優れたモデル兼俳優に成長すること。

ワンポイント リメイク体験

シルクスクリーンプリントによるカスタマイズや、アイロン圧着シールを使ったリメイクを楽しむ体験。会場に用意されたデザインから、お気に入りのものを選んでプリント。リメイクしたいTシャツを持参。(参加費1000円)

そのほかにも会期中にトークイベントや体験イベントなどを開催する予定となっている。(予告なく日程が変更になる場合あり)

I’m still alive みんなは終わりというけれど

詳細

エシカル・コレクティブ「SHIFT80」と株式会社RINがコラボレーションした展覧会。古着の輸出が社会的・環境的に与える大きな影響や、規格外の花の廃棄問題を知ってもらうための展示を行う。

会場

EARTH+GALLERY

住所

〒135-0042 東京都江東区木場3-18-17

開催日時

2024年5月21日 14:00 〜 2024年5月26日 17:00

開催予定状況

予定通り開催

主催者

SHIFT80(cotatsu inc.), RIN

開催時間:14:00〜20:00 最終日は12:00〜17:00まで

各団体紹介

SHIFT80(シフトエイティ)

「SHIFT80」は、すべてのアイテムがアフリカの貧困児童の教育機会創出や生活支援、困難な状況にある女性へのサポートにつながる社会変革のためのファッション・アートブランド。

ブランド名は“利益(分配可能額)の80%を必要とする人々とシェアして、世界をよりよくシフトさせていくこと”に由来する。

エシカル(=倫理的、道徳的)なビジネスを展開し、品質とデザインへのこだわりはもちろんのこと、人と社会、自然環境に配慮したものづくりを実践している。

先進国からアフリカに大量に送られている古着問題に警鐘を鳴らすべく、アフリカのデザイナーやテーラーと古着をアップサイクルするアクションのほか、ケニア現地モデルとしてキベラスラム出身・在住の若者を起用したロールモデル育成など、多面的な活動を展開している。

RIN(リン)

株式会社RINは花を通した豊かさの向上を目指し「花のある生活を文化にする」ことをミッションに掲げている。まだ美しいのにも関わらず廃棄されてしまう花「ロスフラワー®」に新たな命を吹き込む活動を、全国のフラワーサイクリスト®とともに行っている。

EARTH+GALLERY(アースプラスギャラリー)

EARTH+GALLERYは、東京都現代美術館よりほど近く木場公園の向かいに位置し、アートギャラリーとカフェ&バーを併設した木場唯一のアートコンプレックススペースとして2012年に誕生。

「アートを通して地球を考える」をテーマに、鑑賞のためのアートだけでなくさまざまな社会課題におけるアートの役割を広げている。

環境事業を母体とし、これまでごみとして廃棄・焼却されてきた有機廃棄物を、30年の実績をもつ独自の炭化技術により、無限に再生できる資源「炭」に加工し、これまで土壌改良や水質汚染の浄化などに利用してきた。

企業が焼却してきた有機廃棄物を炭化し、その再生炭をアーティストによる革新的手法と表現により社会的改革の触媒となるような日常品を開発するプロジェクトを開始。

焼却処分してきたごみを炭化することによりCO2排出量は最大50%削減できると言われている。

脱炭素社会の実現、循環型社会の実現において、アーティストの創造力により、有機的な社会の形成に関与し変革をもたらすという信念のもと活動を続けている。

お問い合わせ先/株式会社こたつ
https://cotatsu.co.jp/

※掲載している情報は、2024年5月17日時点のものです。

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