電車の忘れ物をリユース 買取査定「ウリドキ」が利益を寄付

買取査定の「ウリドキ」は、電車の遺失物を提携のリユース企業を通すことで買取を行い、遺失物の廃棄コストを削減。買取によって生まれた利益を新型コロナウイルス影響下の医療従事者を支援する寄付に当てた。3駅から始まったプロジェクトは今後、駅数を増やしてプロジェクトを広げていく予定だ。

ELEMINIST Press

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2020.08.11

買取査定「ウリドキ」 電車の遺失物をリユースし廃棄コスト削減

リユースのサイクル図

買取一括査定の「ウリドキ」を運営するウリドキ株式会社は、ウリドキが提供する各リユース企業を通すことによって、鉄道の3駅から出てきた遺失物を買取り、従来かかっていた廃棄コストの削減を行うとともに、買取で生まれた利益を活用。社会に再度循環させる取り組みを行った。

利益は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に立ち向かう医療機関・従事者を支援する「コロナ給付金プロジェクト」へ寄付している。

3駅分の買取金額は7万円強 廃棄コスト含め数十万円の経済効果

電車の遺失物は一時鉄道会社で保管され、持ち主が現れなければ警察署へ預けられる。警察署で持ち主からの申告がなかった場合、鉄道会社に再度戻され、廃棄物として処理されている。

遺失物はカメラやバッグ、美容機器などジャンルはさまざま。現在鉄道会社では、その遺失物の扱いに困り、多額の費用をかけて廃棄処分をしている。

この取組により、価値あるものを廃棄せず、市場へ再度循環させることで、廃棄コストを抑えられた鉄道会社、買取によりビジネスとして利益を得ることができた買取店、最終的に中古品を手に取った消費者の3者が好ましい仕組みができ上がった。

今回の買取金額は7万6,111円であったが、従来かかっていた廃棄コストを含めれば数十万円もの経済効果になるという。今後は徐々に対応できる駅を増やし、協力リユース企業を幅広く募集していく予定だ。

問い合わせ先/ウリドキ株式会社
https://uridoki.net/

※掲載している情報は、2020年8月11日時点のものです。

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