2013年4月にバングラデシュで起きた縫製工場が入居するビルの崩壊をきっかけに、ファッション産業の透明性を訴えるムーブメントが起きた。一般社団法人unistepsは、国内外の服づくりの現場を訪ね、サステナブルファッションについて学ぶことのできるスタディツアーを開催している。
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一般社団法人unistepsは、服づくりの現場を訪ね、サステナブルファッションについて学び考えるスタディツアーの募集を開始している。
衣服は、誰にとっても身近な存在だが、でき上がるまでのプロセスは意外と知られていない。1着の服ができ上がるまでの工程を現場で見て、聞いて、学ぶことで、これからの衣服の生産と消費のあり方を考え、サステナブルファッションの実践につなげていく機会にしてほしいという願いが込められている。
国内は広島県、岡山県、国外はタイへのツアーが開催予定となっている。
岡山県倉敷市のデニムブランド『ITONAMI』と共同で、デニム生産に携わる工場を見学する。
■主なコンテンツ
・「デニムの基礎知識や問題点、サステナブルな配慮について学ぶ」事前説明会
・デニム用の染色、織り、縫製、洗い加工の工場見学
・寄付してもいいデニムを持参し、布以外(ボタンやラベルなど)を取り外す体験
・染め体験
・意見交換の場
■日程
2024年8月2日(金)〜3日(土)
※募集締切:2024年5月31日(金)
■場所広島県・岡山県
この旅では、服の素材の一つであるテンセル™(※1)の生産工場をタイにもつ『レンチングファイバーズ』と共同で、4つの工場を見学し、1着の服ができるまでの工程を全般的に学ぶ。
※1TENCEL™およびテンセル™はLenzing AGの商標。
■主なコンテンツ
・服をつくるのに必要な原料をつくるところから、糸を紡ぐ、織る、編む、染める、縫製、仕上げの各工程を4つの工場を通して見学
・周辺観光
・意見交換の場
■日程
2024年9月15日(日)〜20日(金)
※募集締切:2024年6月30日(日)
■場所
タイ・バンコクを中心に各工場を見学
「1着の服をつくることに、どれだけの人の手がかかっているのかを自分の目で見て学ぶことで、モノづくりへのリスペクトや尊さ、ワクワクする気持ちを感じられると思います。
『生活者として何ができるのだろう?』『適正価格とは?』など、私たちができることを考え、アクションに繋げられるような旅をしませんか?
今年は、ファッション産業の透明性を高めるキャンペーン『FASHION REVOLUTION』が始動してから10年の節目です。
透明性とは、どこで誰がどのような環境で服をつくっているのかがわかるようになるということです。
環境負荷や人権侵害が懸念されるなかで、この10年間、世界中の多くの人々がファッション産業には『透明性が必要だ』と声をあげ続けてきました。
透明性を実装していくために、服づくりの現場を訪ね、私たちができることを考え、アクションにつなげていきましょう」
2013年4月24日、バングラデシュにある「ラナ・プラザ」という複数の縫製工場が入居するビルが崩壊し、1000名以上の方が亡くなり、2500名以上の方が負傷するという痛ましい事故が起こった。
前日からビルの亀裂が見つかっていたにも関わらず操業を止めなかったことで事故が起こってしまったことから、短納期や工賃の圧迫などファッション産業の構造的な問題、そして「自社ブランドの服を誰がどこでつくっているのかわからない」というサプライチェーンの不透明さが浮き彫りに。
この事故がきっかけとなり、世界中の消費者がSNSを通して「#whomademyclothes(私の服は誰がつくったの?)」と企業に問いかけるムーブメントとFASHION REVOLUTIONに発展した。一般社団法人unistepsは日本支部の運営をしている。
お問い合わせ先/一般社団法人unisteps
https://unisteps.or.jp/
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