テープ製造メーカー「ニチバン」は使用済み粘着テープの巻心を回収し環境保全活動に役立てるECOプロジェクトを10年続けている。この10年で集めた巻心は370万個を超え、フィリピンのマングローブや、島根県の森を守る活動を支援している。今年も9月1日からプロジェクトが始動する。
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セロテープをはじめとしたテープ製造メーカー「ニチバン」は、各種使用済み粘着テープの「巻心」を回収し、資源として利用する環境活動「第11回ニチバン巻心ECOプロジェクト」を9月1日から12月25日まで実施する。
回収した巻心をダンボールにリサイクルして再利用するとともに、リサイクルによる利益金に支援金を上乗せし、2つの環境保全活動に役立てていく。
支援する環境保全活動の1つは、フィリピンにおけるマングローブの植樹、メンテナンス活動だ。環境NGO「イカオ・アコ」が1997年から実施している活動で、これまでネグロス島・ボホール島各地に約130万本の植樹を行なっている。
ニチバンは「巻心ECOプロジェクト」開始時からこの活動を支援していて、これまでに20万本以上の植樹に協力している。
2つ目は、島根県邑智(おおち)郡、江の川流域で2018年から開始した森の保全活動「森のしずく」だ。植林や間伐など適切な手入れを行うことで、空気や水をキレイにしたり、土砂災害を防ぐなど、森の本来の力を高める取り組みを行なっている。
回収対象の巻心はメーカーを問わず、市販のセロハンテープ、クラフトテープ、マスキングテープ、テーピング用テープ、医療用補助テープなど各種粘着テープの紙製の巻心となる。
回収方法は、郵便や宅急便などでの発送によるもので、企業・学校など団体単位での参加のほか、個人参加も可能。
個人参加の場合は、モリゾー・キッコロ オリジナルポストカードや花の種を進呈される。参加企業へは、感謝状と花の種の詰め合わせが進呈される予定だ。
2010年以降の回収個数は、累計で370万個を超える。さらに障がい者の社会参加と経済的自立の推進にも取り組んでおり、障がい者アーティストを対象にデザインコンペを実施して、受賞作品をプロジェクトの印刷物デザインに採用している。
問い合わせ先/ニチバン株式会社
https://www.nichiban.co.jp/
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