「SHIRO 渋谷PARCO POP UP STORE」開催 廃棄物ゼロを目指す限定アイテムと店舗デザイン

「SHIRO 渋谷PARCO POP UP STORE」店舗

コスメティックブランド「SHIRO」が「SHIRO 渋谷PARCO POP UP STORE」を3月8日から3月26日まで開催する。使われなくなった資源から誕生した限定アイテムが販売され、店舗デザインには産業廃棄物が再利用されている。

ELEMINIST Press

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2024.03.07
SOCIETY
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「SHIRO 渋谷PARCO POP UP STORE」廃棄物ゼロを目指すポップアップ開催

「SHIRO 渋谷PARCO POP UP STORE」店舗

コスメティックブランドSHIROを展開する株式会社シロは、渋谷PARCOにて「SHIRO 渋谷PARCO POP UP STORE」を3月8日(金)から3月26日(火)まで、開催する。

常に新しい文化が集まり、発信し続ける渋谷PARCO。ファッションやビューティー、多様なフード、映画にアート、テクノロジーなど、さまざまなカルチャーが入り混じり、ラグジュアリーかつカオスな場所だからこそ、誰しもが惹かれ、どんな気分にもフィットする心地よいスポットでもある。

「SHIRO 渋谷PARCO POP UP STORE」は、そんな空間にSHIROらしさが加わる、特別な場所。すべての資源の価値を見つめ直し、廃棄物ゼロを目指すブランドだからこそ、限定フレグランスアイテムや今回の店舗づくりに、循環する世界にしていくための想いを込めている。

「SHIRO 渋谷PARCO POP UP STORE」
日程:3月8日(金)~3月26日(火)
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1渋谷PARCO 1F POP UPスペース "GATE"
営業時間:11:00~21:00 渋谷PARCOの営業時間に準ずる

「ZERO COLLECTION FRAGRANCE」から限定フレグランス 『ゼロホワイトフィグ』登場

「ZERO COLLECTION FRAGRANCE」のラインアップ

自然の恵みを最後の一滴まで余すことなく使っているブランドだからこそ、使われなくなったすべての資源を素材として活かしたい。

そんな想いからSHIROは、いまあるものの魅力を最大限に引き出す、新しくつくらない、新たなものづくりをスタートした。

その第1弾として2024年1月、リニューアル前の香料や容器など限りある資源から、二度とつくれない限定フレグランス「ZERO COLLECTION FRAGRANCE」が誕生。

無限にある香料の中から香りをつくり出せる通常のフレグランスづくりとは異なり、同シリーズではすでに手元にある香料の組み合わせで魅力的な香りを生み出した。

そしてこのたび「SHIRO 渋谷PARCO POP UP STORE」限定で、渋谷PARCOをイメージした香り『ゼロホワイトフィグ』が登場。

限定フレグランスとして過去に販売し、復刻の声が多く寄せられた「フィグ」をメインに、その新たな魅力を引き出すように同じく限定フレグランスとして好評を得た「ホワイト」などの香料をプラス。

賑わいと華やかさのなかに多様なカルチャーが心地よく共存する、渋谷PARCOらしさをSHIROフレグランスで表現している。

アップルやアプリコットなどの明るいフルーティーに、みずみずしさのある「フィグ」を合わせ、奥行きのある香りに仕上げた。

ミドルからは「ホワイト」の透明感あふれる華やかなフローラルが包み込み、ラストはやわらかくも凛としたホワイトムスクのパウダリー感と、魅惑的なサンダルウッドとアンバーがほのかな印象を残す。

そんな特別な香りを詰め込むのは、リニューアルなどでいまはもう使うことができない容器たち。『ゼロホワイトフィグ」の香りをイメージした洗練されたカラーのラベルで、元々容器に印字されていた香り名や成分を覆うようにデザインし、ラベルに使う紙資源の利用を最小限にしている。

PRODUCTS LINEUP

ゼロホワイトフィグ ジェルパフューム 72g/2750円

ゼロホワイトフィグ ジェルパフューム

ブランド初登場のジェルパフュームは、肌に塗布(※1)すると『ゼロホワイトフィグ』のやさしい香りに包まれながら、陽の光によってきらめく青やピンクのラメを楽しめる。

ゆずの蒸留水(※2)を配合していて、同時に保湿ケアも。使用しているラメは、販売を終了したメイクアップアイテムで使っていたもので、これらも倉庫で眠っていた分を、資源としてフレグランスアイテムに生まれ変わらせた。

すでにあるものたちがカテゴリーを超えて混じり合い、お互いの魅力を引き出しながら新しいものに生まれ変わる。SHIROの新たなものづくりの発想で、渋谷PARCOらしさを詰め込んだアイテムだ。販売終了により使えなくなった「チャクラーサナ スプレー65」の容器を再活用している。

<香りの持続時間>1~2時間

ゼロホワイトフィグ オードパルファン 40mL/4400円

ゼロホワイトフィグ オードパルファン

ほのかな甘さのフィグを、華やかで上品なフローラルが包み込む『ゼロホワイトフィグ』の香りを心ゆくまで楽しめるオードパルファン。首もとや腕、足首など全身に香りをまとえば、どんなシーンにも溶け込む心地よさで満たされる。

さりげなく香らせたいときには、ウエストやひざの裏などにつけるのがおすすめ。香りのリニューアルにより使えなくなった「オードパルファン」の容器を再活用している。

<香りの持続時間>約5~6時間

ゼロホワイトフィグ フレグランスディフューザー 140mL/3960円

ゼロホワイトフィグ フレグランスディフューザー

リビングやベッドルームなどの空間に心地よく『ゼロホワイトフィグ』の香りが広がるディフューザーは、春から始まる新しい日々の生活に寄り添ってくれるはず。ご自身用にはもちろん、新たな道へと一歩を踏み出す大切な方へのギフトにもおすすめ。

香りのリニューアルにより使えなくなった「ルームフレグランス」のレフィル容器とキャップを再活用。お部屋の広さに合わせて付属のスティック(10本)の本数を増減すると、お好みの香りの強さに調整できる。

<香りの持続時間>約1か月半

ゼロホワイトフィグ クレイハンドソープ 145mL/2530円

ゼロホワイトフィグ クレイハンドソープ

毎日の手肌を洗う時間も『ゼロホワイトフィグ』の香りで彩るクレイハンドソープ。細かなクレイ(※3)が手肌の汚れや余分な皮脂をやさしくオフして、清潔な状態に導く。

アロエ(※4)配合で、しっとりとした潤いを感じるなめらかな洗い上がりを実感することができる。ふだん香水などを使わない人でも、やさしく広がる香りを楽しんでもらえるアイテム。香りのリニューアルにより使えなくなった「クレイハンドソープ」の容器を再活用している。

※1顔へのご使用はお控えください。
※2ユズ果皮水/保湿成分
※3クレイ(火山灰)/スクラブ成分
※4アロエベラ液汁/保湿成分

SHOP DESIGN

ブランドが生まれて15周年を迎える今年、本質的な循環のために廃棄物ゼロを目指す「15年目の宣言」を表明したSHIRO。

現在ポップアップストアなどの催事では、シーズナルアイテムやビジュアルの世界観に合わせ、新しく什器やオブジェ、壁面をつくっていくことがほとんど。しかし、目の前で輝かしく飾られていたものも、開催期間やシーズンが終わってしまうと産業廃棄物とみなされ、要らないものになってしまう。

一方で、要らなくなってしまったものも、見方を変えれば再び資源にすることができるが、そのためには加工を必要とするものがあり、そこにはもちろん手間やエネルギーがかかる。廃棄物ゼロを目指すためには、いまある資源をそのままの形で素材として活かし、手を加え過ぎないことも大切になってくるとSHIROは考えている。

製品を並べる平台の什器には、木造建築を解体した際に出た木材を使用。これは産業廃棄物の中間処理を行いながら、廃棄物を再生し資源化する取り組みを行う石坂産業によって運ばれてきたものだ。

この木材を接着剤を使わずにベルトで束ねることで、使用後も分解し、形を変えて再活用できる仕様にしている。また壁面棚も、産業廃棄物として運ばれてきた板材の表面だけに塗装を施している。

こうすることで、手を加え過ぎずに素材の質感を残しながら新たにものをつくり出すことが叶うのだ。白いカラーの収納棚部分は、今年3月1日(金)に増床リニューアルオープンを迎える「SHIRO ルミネ池袋店」から持ってきたもの。

池袋の改装工事では、産業廃棄物を資源化し素材として既存の什器をリメイク。建築余剰の杉材をそのままカウンターへ。販売用タイルの検品時にはじかれたものを什器の壁面タイルとして再活用。新しく生み出す什器なども、使い続けた先の未来を考えた店舗づくりを行った。

ポップアップの店頭でお客さまをお迎えするビジュアルパネルは、期間終了後も廃棄せず、北海道砂川市にあるみんなの工場やSHIROの東京オフィス入口に掲出。床や天井、壁面は渋谷PARCOのものをそのまま使用し、撤収時の産業廃棄物をなくす。

今回「SHIRO 渋谷PARCO POP UP STORE」の設計を担当したのは「SHIRO ルミネ池袋店」などに引き続き、DRAWERSの小倉寛之氏。小倉氏は、SHIROが「15年目の宣言」を表明する前から、ものづくりに込めた想いを踏襲した店舗設計を担当してきた。

渋谷PARCOではいまあるものを活かし、終わった後も利活用できるように、その場でつくり込むのではなく持ち込む“ポータビリティ”を軸にデザイン。

小倉氏は、空間デザインにおいて美しさや利便性を追求すると同時に「つくる責任」を意識し、未来を考えたプロダクトデザインやクリエイションを行っている。「SHIRO ルクア イーレ店」などの店舗以外にも、2024年春頃にオープンする北海道夕張郡長沼町の一棟貸し宿泊施設「MAISON SHIRO」や、SHIROの東京オフィスも設計を担当している。

小倉 寛之氏

小倉 寛之プロフィール
兵庫県小野市出身。京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)芸術学部環境デザイン学科卒。cafe co.勤務ののち、2011年インテリアデザイン事務所DRAWERSを設立。循環し、未来につながる創作活動に取り組む。2020年より、クライアントワーク以外の活動をスタート。

廃棄物ゼロを目指す「SHIRO」の取り組み

「自分たちが毎日使いたいものをつくる」というシンプルな想いからスタートしたコスメティックブランド、SHIRO。

自社内に開発から販売まですべての機能を持ち、創業当初からエシカルな信念に基づくものづくりを続けている。厳しい自然が育んだ素材を国内外から見つけ出し、そのちからを最大限に引き出すスキンケア、メイクアップ、フレグランスアイテムを提案。

日本全国に直営店舗を展開するほか、ロンドンや台湾に実店舗を構え、米国では自社EC、中国では越境ECでの販売を行う。製品に使う素材同様、厳選した食材を届ける食のセレクト[SHIRO LIFE]、素材のおいしさを料理で伝えるカフェ[SHIRO CAFE]、SHIRO が提案する美しさを最大限体感できるサロン[SHIRO BEAUTY]などの業態も展開。

2021年6月から、SHIROの創業地である北海道砂川市にて、工場の移転新設と市全体の活性化を目指すまちづくり「みんなのすながわプロジェクト」を推進。2023年1月から新工場の稼働をスタートさせ、4月に新工場と付帯施設を含む「みんなの工場」をオープン。オープンから半年間の来場者数は約20万名、そのうち25%は北海道外からの来場者が占めた。

同月、一棟貸しの宿泊施設「MAISON SHIRO(メゾンシロ)」を北海道長沼町に着工。従来の方法とは異なる、森林環境に配慮した「森に合わせた設計建築」を進め、2024年春頃開業を目指す。

ブランド誕生から15周年を迎える2024年には、ものづくりと店舗づくりの2つにおいて、すべての資源の価値を見つめ直す「SHIRO 15年目の宣言」を表明し、地球の未来のために廃棄物ゼロを目指すことに取り組む。

お問い合わせ先/SHIRO
https://shiro-shiro.jp/

※掲載している情報は、2024年3月7日時点のものです。

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