無印良品と中小企業のアップサイクル商品づくりから“学ぶ・考える・交流する”「アップサイクル Meet up」開催

「アップサイクル Meet up」キービジュアル

大阪市の中小企業支援拠点「大阪産業創造館」はアップサイクルやサステナブルについて関心がある企業に向け、無印良品や大阪企業のアップサイクル商品づくりなどの先行事例から学び、参加者同士で交流するイベント「アップサイクル Meet up」を、3月22日に開催する。

ELEMINIST Press

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2024.02.15
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編集部オリジナル

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アップサイクルに関心のある企業向けの交流イベント「アップサイクル Meet up」開催

「アップサイクル Meet up」キービジュアル

大阪市の中小企業支援拠点「大阪産業創造館」では「O-TEX2025-大阪ビジネスチャンス獲得プロジェクト-」の一環として、アップサイクルやサステナブルについて関心がある企業や、廃棄する資材・食材を削減・有効活用したいと考える企業に向け、先行事例から学び、参加者同士で交流する中で自社での取り組みの可能性について考えてもらう交流イベント「アップサイクル Meet up」を、3月22日(金)に開催する。

環境省の発表(2023年3月)によると、日本のごみ総排出量は年間4095万トン(東京ドーム約110杯分)、ごみの処理事業経費は2兆1449億円にのぼる。これを国民1人当たりに換算すると、1日のごみ排出量は890グラムとなり、毎年1万7000円を超えるごみ処理費用を負担していることになる(※1)。

このようにごみの処理には多額の費用がかかると同時に、多くのCO2が発生するため、経済的・環境的にも問題視されている。一方で、そのような負のサイクルを断ち切り「アップサイクル」商品・サービスの開発などの取り組みを行う企業も増加している。

※1出典:環境省 一般廃棄物の排出尾および処理状況https://www.env.go.jp/content/000123409.pdf

このイベントではまず、地域の生産者や企業と協力し、地域課題解決に向けての取り組みを行っている、株式会社良品計画(無印良品 近畿事業部)の藤林氏が登壇。

地域産品やアップサイクルを活用したものづくりについて講演を行う。また、同社と共同で商品企画を行った「生産者」「加工業者」の2者も登壇し、商品開発を行った当時のリアルを語る。

その後は「捨てず、燃やさず、めぐる紙」オフィス古紙の循環・アップサイクルサービスについてや、デザイン性の高さも評価されている「プルタブ」でできたアップサイクルアイテムについてなど、大阪で「アップサイクル」に先行して取り組み、注目されている企業の事例について講演を行う。アップサイクル商品の開発や取り組みのヒントを得ることのできる内容だ。

最後の交流パートでは、簡単なワークを交えながら「パートナー探し」や「情報交換」の場として参加者同士で交流を行い、アップサイクルのキッカケを探す。

SDGsで掲げられた目標は2030年が達成期限とされている。このイベントを通じて、サステナブルな未来社会に向けて取り組む企業が1社でも多く生み出されることが目指されている。

開催概要

イベント名称:【O-TEX 2025】<アップサイクル Meet up>
無印良品や大阪企業のアップサイクル商品づくりから、自社ができることを考えよう!
日時:3月22日(金)13:30〜16:30(要事前申込)
申込締切:3月18日(月)17:00
場所:大阪産業創造館4階イベントホール(〒541-0053 大阪府大阪市中央区本町1-4-5)
対象:・端材や廃材をお持ちの事業者(食品・非食品問わず)・端材や廃材を仕入れたい、活用したい事業者・飲食店などのサービス業事業者・アップサイクルやSDGsに関心のある事業者
参加費:無料
主催:大阪産業創造館(公益財団法人 大阪産業局)

プログラム内容

▶︎13:30〜14:15
無印良品 近畿事業部が産地から教わる、アップサイクル商品づくりのリアルとは/株式会社良品計画 営業本部 近畿事業部 地域開発担当 藤林 亮氏

藤林亮氏

株式会社良品計画 営業本部 近畿事業部 地域開発担当 藤林亮 氏

19歳より料理の世界へ、機内食商品開発、創作料理、フランス料理と経験。2013年より、Cafe&Meal MUJIでシェフを務める。2018年、当時世界最大の店舗としてリニューアルオープンした無印良品 イオンモール堺北花田店の営業開始時より同店舗に在籍し、同店舗オリジナルの地域産品を利用した商品開発に携わっている。2024年3月には、アップサイクルの人・もの・ことを伝えるイベント(3月15日開催)を企画。

「良品計画 近畿事業部」について
地域の住民の方々や行政と交流・連携をしながら生活圏への出店を推進し、地域密着型の事業モデルを確立するために2021年の9月から日本各地に地域事業部を設置。近畿事業部では地域の生産者や企業と協力して独自の商品開発を行っているほか、農家の支援やイベントの開催等の活動を進めている。

【同時登壇】共同で商品企画を行った「生産者」「加工業者」

豊田みどり氏

街かどあぐり にしなり よろしい茸工房 代表理事 豊田みどり氏

街かどあぐり にしなり よろしい茸工房 代表理事 豊田みどり氏
大阪市生まれ。2012年、「NPO法人街かど福祉」を設立し、障がい者の就労支援の活動を始める。2016年、椎茸の栽培を行う「街かどあぐりにしなり“よろしい茸工房”」を新設。大阪市西成区に位置するよろしい茸工房では、都会だからこそ雇用の確保がしやすく、また、栽培したしいたけもフレッシュなままお届けすることができる。

豊田宣広氏

株式会社雨風 十六代当主 常務取締役 豊田宣広氏

株式会社雨風 十六代当主 常務取締役 豊田宣広氏
株式会社雨風(屋号:糀屋 雨風)は、大阪・堺において1689年(元禄二年)より続く、醤油・糀(こうじ)などの製造販売の蔵元。日本の伝統食である糀(こうじ)を次世代に残すため、江戸時代から受け継ぐ手づくりにこだわる匠技で日々丹精込めて糀と向き合う。現在は、糀(こうじ)づくりを主に、その関連商品(味噌・醤油・醤油加工品・甘酒・どぶろく・等)を製造販売するほか、味噌・こうじ関連食品の料理教室を開催するなど、糀文化を現代に広め地域の食文化に貢献している。

▶︎休憩(講演内容の整理・交流タイム)

▶︎14:30〜15:10
先行事例ご講演山陽製紙株式会社 取締役 営業本部長 梶野嘉毅氏
企画開発部・CSR室 マネージャー 武田知子氏

梶野嘉毅氏と武田知子氏

(右から)山陽製紙株式会社 取締役 営業本部長 梶野嘉毅氏/企画開発部・CSR室 マネージャー 武田知子氏

「PELP!(ペルプ)/不用コピー用紙のアップサイクルサービス」
循環型社会への貢献を理念に掲げる製紙会社が提供するPELP!は、不用コピー用紙を回収し100%再生紙へリサイクル、その再生紙をオリジナルプロダクトへとアップサイクルするサービス。2018年よりスタートし、「捨てず、燃やさず、めぐる紙」をコンセプトに掲げ、ネーミングには、「PELP!」=PAPER HELP「紙を救う!」という思いを込めている。

髙津玉枝氏

株式会社福市 代表取締役 髙津玉枝氏

株式会社福市 代表取締役 髙津玉枝氏
「持続可能な社会のために行動する人を増やす」をミッションにフェアトレードの普及に取り組む株式会社福市。リサイクルのプルタブでつくられたフェアトレード商品「PULL TAB series」はデザインクオリティの高さが認められ、ソーシャルプロダクツ・アワード「特別賞」の受賞や多数のメディア出演等を果たしている。

▶︎15:10〜16:30
交流パート
※最終退出時刻 17:15

≪交流時間≫簡単なワークを交えながら「パートナー探し」や「情報交換」の場として参加者同士で交流を行う。

【O-TEX2025―⼤阪ビジネスチャンス獲得プロジェクト―】とは

2025年⼤阪・関⻄万博の開催に向けて、国内はもちろん世界中から注⽬度が上がっている⼤阪。当事業では、2025年の⼤阪・関⻄万博を契機に「ビジネスチャンスを掴みたい!」と頑張る⼤阪市内中⼩企業に対して、⼤規模展⽰会活⽤プログラムや各種イベント・講座を通してサポートする。

お問い合わせ/公益財団法人大阪産業局
https://www.obda.or.jp/

※掲載している情報は、2024年2月15日時点のものです。

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